viva☆mattari

小学校での持久走大会。それまでに半月ほど毎朝、早朝持久走を重ねての本番。

1年生は校庭のトラックを2周した後、校外コースに出て、学校周辺を大きく回りまた戻り

校庭でゴールする。1ｋｍくらいの距離だろうか？学年が上がると周回が増えていく。

日頃の練習はトラックを決められた時間で走り、一度だけリハーサルとして校外コースを

1度歩いて下見してから走ったそうで。


風邪気味だったりケガをしたりで、見学したら？と勧める日もあったけれど、

「絶対に走る！！」頑として休まず。よほど走るのが好き？

いや、そんなでもないだろうと不思議に思っていたが、練習途中で転んでケガの手当ての後、

「最後までみんなと走りたかった～」と泣いたほど、入れ込んでいた。


応援に行くからねーと言うと、「頑張るよ！！」とものすごく張り切ってくれたけれど、

高望みはしないよー転ばずにめざせ、完走！！と胸の内では、そっと願いつつ送り出した。

何せ、私自身運動音痴、せがれもなんだか、運動には不器用。

それに加えて一人っ子、長子独特の欲のなさ、競争心に欠けている。

体格はいいし、旦那は長距離ランナーだったので、そっちを受け継いでいれば、いつか能力を

発揮しなくもないか。。とも思うけれど、今のところはそんな気配なし。


まぁ、まだ1年生だし。参加して走るだけでもすごいっ！練習も頑張ってえらいえらい。

わたしも半ばあきらめ気分でいるのがいけないのかしらん。

1番目指して頑張れ！！なんてハッパかけるような強気の母じゃないと？？


あーだこーだと思いつつも、せがれはわたしの願いどおり、転ばずにゴールできた。

ケガのネットも大勢の子供たちの中からせがれを見つけるためのいい目印にもなり☆

順位もちょうど、ど真ん中。せがれらしい。

早い子はもうものすごいがむしゃらな凄みのある顔で走りぬけていった～スゴイ！

せがれは真剣に走ってはいたけれど、抜いてやる！！って勢いほどでもなく。

帰宅してから、せがれがどんな完走の感想を述べてくれるかと期待していた。

順位にも満足している様子。上でもないけれど、下でもないところで満足しちゃうところが。。

それでも「5人抜いたよーいつもえらそうな○○も抜いた！」

なるほど、満足するポイントがあるわけね。ふむふむ。

いつもいじわるなアイツに勝てたのはよかったね。ところがその後。。


「あーヤレヤレ。やっと終わった。来週からは走らんで済む。のんびりできるわー」

えぇ？持久走へのあの情熱はいったいなんだったの？？

あんなに休みたくないって、走るの好きだったからじゃないの？と尋ねると。

ニヤッと笑いながら「だって、走ったらポイント溜まるからさー」なんじゃそれ？

「持久走カードにハンコ押してもらえるから。お得お得。」

初耳。そ、それだけのためにケガでも走ったの？？

「そう。だってなんか嬉しいもん！！あ、みんなで走るのも楽しかったけど」

「でも、朝学校に着いたらすぐ着替えたり、バタバタして忙しいねん。来週からはゆっくり！」


らしいと言えばらしいけど。なんだかクラクラしてしまった。。