viva☆mattari

最近は週一度の全学年での集団下校日以外は、学年別で同じ分団方向がなるべくまとまって

下校するようになっている。といってもクラスによって下校時間に差が出るので、クラスの

同じ方向の子が一緒に帰ってくることが多い。

同じ分団の子がクラスにせがれを含め4人いるので、ひとりで帰ることはないだろうと

思うのだけれど、たまに休む子もいれば、時々親が車でピックアップして帰る子もいる。

その車に分団の子達をまとめて乗せて帰るというのは親切でするのかもしれないけれど

せがれは他人の車に親の承諾なしに乗ってはいけないと思っているので、遠慮して一人で

とぼとぼ歩いて帰ることになる。毎週決まった曜日にピックアップされるならば、その曜日

途中まで迎えにいってやるけれど、決まってもいないようで。

防犯ブザーを首からお守り代わりにぶら下げているし、ボランティアの方が途中交差点で

見守りをしてくれているし、人通りもそこそこあるところをなので大丈夫なんだろうけれど、

やはり一人残された気分は、心細いようで。。

わたしは、用もなく迎えに行くのもどうかと思って、いつも廊下からそろそろかな。。と

帰宅する時間になると、そわそわ通学路を見渡す。

建物の陰で見えない部分もあれど、見晴らしがいいので学校の運動場から大まかに通学路が

見渡せる。


昨日もそんな風に曇天の通学路を見ていたのだけれど、いつもよりも学校を出る時間が遅いし

もしも一人だとこの空模様余計心細かろうと、途中まで迎えに出た。

少し歩いて交差点の向こうをみていると、ものすごい勢いで走って帰ってくるせがれが見えた。

もう一人交差点で違う方向に分かれる子も一緒だったけれど、分団のメンバーは誰もいない。


交差点を渡ってせがれと落ち合えて、クラスのみんなは？と尋ねると、

「みんな雨水飲んだり気持ち悪いから、先帰ってきた」

なんじゃそれ？雨はやんでるけれど水溜りが残っているので、みんなその水を指につけて

なめたりしてるというのだ。ほんまかいな。前から雨が降るたびに、みんな飲んでるとか

聞くけれど、そんなことほんとにするのかしらん。


マンションに着くと前に車が止まって、何人か子供を降ろしている。

今日も途中でピックアップしたんだな。。雨水飲んでたというのとは別の子だけど。

こうやって、せがれだけが一人で歩いて、みんなが車に乗っていくと言うのを見るのは

どんな気持ちだろうと思い、たまにはママも車で通りかかったげようか？なんてつい

甘いことを言ってしまったのだけれど、「いらんよ。分団は歩いて帰るもんでしょ」と

せがれにまっとうに返されてしまって。そうよね。まぁそれが当たり前よね。。

たまたまならいいと思うけどね。いや、きっとピックアップする人もたまたまが多く

あるだけかもしれないけれど。。

「歩いてだったらいつでも迎えにきて欲しい」と言うので、いつもじゃないけれど、

時々ね、と答えておいた。自主性も大事だと思う。。

みんななるべく歩いて一緒に帰って欲しいと思うのだけれど、そんなことわたしが言う

事でもないような気もするし、たまたま同級生の多い分団に住んでいるけれど、いつも

一人って地域の子もいるんだし。まぁそれなら割り切っていつも迎えに行ってやれるか。。

雨水の件にしても、事実とわかれば本人に注意もできるけれど、あえて聞きとがめて

あげることもないのか、それとなくお母さんにほのめかしてあげたほうがいい？？

色々いらぬかもしれない気を回して、ややこしくするより、聞かなかったことにするべきか。。


そんなわけで、ちょっと暗い顔で帰宅したせがれだったけれど、家に着いたとたん、

「今日はいいことあったよ！いつもいじわるな○○くんが今日は仲良くしてくれてん♪」と。

入学当初から何かとぶつかり合ってトラブルがあった子。そんな子とはなるべく関わらないよう

近寄らないようにと言っても、気になって仕方ないのか、自分から話し掛けては滅多切りされて、

落ち込む懲りない日々。

夏休みにさえ『わるい子も　いつかわかるさ　このきもち』と気持ちを綴っていたせがれ。

クラスが変わるまでには仲良くなれればね、なんて慰めていた。

先週末の持久走大会、華々しい成績ではなかったけれど、その子を追い抜いたという一点で

ものすごく満足していたようだが、その子もその辺でせがれをちょっとは見直したんだろうか？？

いやーたまたまその日の気分でやさしかったんじゃないと思いつつも、自分の俳句もどきの

いつか、が今日だった！！とウキウキしているせがれを見るとなんとも健気なので、

ほんとだねー、頑張って走った甲斐があったね！とわたしも喜ぶことにした。


わたしが子供の頃はそんな細々と悩みはなかったように思うけれど、せがれは何かと悩みが

尽きない繊細なところがある。

親としても自分と全然違う性格、違う環境なのでどう対処してよいやらと迷うばかり。