せがれの寝起きは良くない。
新学期初日だけだと思うけれど、自分で起きてきた。
玄関から出て行く顔つきも夏休みと違ってシャンとして、元気良く出ていった。
お盆が過ぎて急に涼しく秋めいていると思っていたのに、
新学期とともに日差しが戻り、また暑さがぶり返している。
たくさんの荷物、子供も大変だなぁと思いつつ送り出した。
と思ったら始業式、あっという間に、また元気良く汗まみれで帰ってきた。
自分でシャワーで汗を流してさっぱりするというのも、ちょっと成長したところかな。
最近はたまに一人でお風呂に入るようになったし、一人で寝付く。
ここまで自分でやってくれると、ずいぶん楽になったなぁと感慨深い。
まだまだ手がかかるし、自分で出来ないことも多いけれど、振り返って出来るように
なったことを数えるとエライもんだ!楽させてもらってるなーと思える。
やらなくちゃいけないことがどんどん増えるから、出来ないことに目が行きがちだけど
何にも焦る必要はないのかもしれない。。
この日の公文教室はいつもの勉強ではなく、年に一度の発表会。
何でもいいから、人前で何かを発表する機会と言うことで、
ギター・ヴァイオリン・アコーディオンなどの音楽を披露する子もあれば
ルービックキューブやバトンなどの腕前を見せてくれたり、
絵・音読・九九唱・作文読み上げなど、見ていてなかなか面白い。
せがれは落語。。
まだ数回しか行っていない落語の教室だけど、そこでは同じ趣味を持った子供が
たくさんいるわけで、とても刺激になる。
同じ学年で玄人なみにたくさんの演目をこなす子には驚くし、
中高生の子達は年数を重ねているだけにかなり達者で、
勉強になるというよりは楽しませせてもらいに行っているような気がする。
そこで見聞きしたネタを、せがれはわりとそこそこ器用に覚えるんだけれど、
肝心の練習を全然しないので粗が多い。
落語は話をただ覚えて話すだけじゃなくて、登場人物を演じ分けなくちゃいけなくて、
そのために顔のむきを振り分けたり、色んなものをあるかのように見せなければいけない。
みんなの前でするならちゃんと練習したらと言うと けんかになる。
始めたばっかりなのに、落語の大会があるというと「出る!賞取りたい!」と根拠の
ない自信だけはあるもんだから厄介だー
かといって、わたしに落語の知識があるわけでなく、どう説明したらいいかもわからない。
ただ、こうしたほうがいいんじゃないー?とか、そこは聞き取りにくいとかしか、言えない。
今回は落語を知らない人や子供でもウケそうな話を選んで いたのだけど、
1回サークルでお兄さんがやっていたのを聞いたのと、プリントを何回か読んだだけ。
昼食を終えてしばらく時間があるので、
「そこそこ人数が集るし、親もたくさん見にくるのだから もう一回練習しときよ」
というとまた気に入らないらしく、ぎゃーぎゃー言ってまったくやる気がない。
良かれと思って言ったんだけど、気に入らないなら何も言わないわー。
今日はママの誕生日だって言うのに、なんだかもう疲れた。寝るー
と寝たふりしたら、ほんとに眠ってしまっていた。。
小一時間もたっていなかったけど、「起きてー練習したし行こう!」と起こされて
ほんまかいーと思いながら、付いていった。
本番は、わたしから見ればかなりてきとうな感じだったけど、 筋はわかるように
最後までやりきった。 そして、結構笑いもあったので、ホッ。。
しかし、親のほうがヒヤヒヤしたり落ち着かなかったりする。。
自分の好きなことで、やりたいことなんだったら、
何とかもっと真剣にやってくれればいいんだけど。。
これはお遊びでいいとして、大会のことを考えると。。気が遠くなりそう~
その日の夕食はちょっと安心した昂揚感と誕生日くらい、と羽目を外してもと
緩んだ気持ちで、したたか飲みすぎ、悪酔いしてしまった。。
テレビで映画を見ようとつけたはずが、全然違う番組でなんだか騒がしいなぁと思いつつ
寝てしまっていて、それは福田総理が辞任したせいだったらしい。
旦那に大丈夫か?と起こされた頃にはその騒動も終わってしまっていた。
この歳になっても、まだまだダメなところいっぱいなわたし~
でも、あきらめ顔で面白味のない、無責任な大人はつまらない。
どっかでガス抜きしないとダメなんじゃないかな。
肩の力が抜けた新しい歳のいいスタートだったかも。