毎年この時期にインフルエンザ予防接種を家族で受ける。
わたしは予防接種を受けると、副反応がひどく出る体質で、
予防接種をしてもしなくても、インフルエンザにかかったことはないし、
家族たちがかかって看病で身近に接してもうつらなかったし、
専業主婦なので、そう人ごみへ行く機会もないし、
受けなくてもいいような気がする。
というわけで、今年はせがれと旦那だけ予約。
せがれは幼稚園時代からは注射をひどく嫌がるようになっていたので、
予約の電話を入れるとき、あらかじめ、
今年もインフルエンザの季節になってきたから予防接種受けたほうがいいよね。
予約してもいい?と一応本人の意見も聞いておいた。
そうじゃないと勝手に決めた!とか後で言われるから~
なぜ予防接種をしたほうがいいのか、理屈も十分わかっているので、
いやいやながら「やる。。いいよ。。」と言っていたけれど、
いざやるとなると暴れるのはわかっていた^^;
カレンダーに書いているので、いつ受ける日なのかは、わかっていたくせに、
やはり当日朝は文句をぶつぶつ言い出して、「やっぱり嫌や!」と言うので、
じゃあパパだけ行ってもらおうか?キャンセルする?
でもやっぱり流行り出してから、受けたほうがいいと思っても、無理だよー
だって、前の週はもう予約いっぱいで取れなかったくらいだから。
と言うと、黙りこくって出かける用意を始めた。じゃ、行こう!と出発。
インフルエンザの予防接種は病院によって値段が違う。
でもワクチン自体は同じものなのだから、安いに越したことないよなーと、
ここ数年はおとな2000円、こども一回1500円で
受けられるところへ通っている。
保険の補助の範囲で賄えるのでありがたい。
ただ、注射の打ち方や医師の対応と言うのは色々。
特にせがれのように嫌がる子供と言うのはやっかいなもので^^;
無理矢理でも看護師数名で押さえつけてというところ。
まるで打つ気配を感じさせず、意表を突いてプスッと打ってくれるところ。
嫌がってると打てないよ、とあくまで納得するまで動いてくれないところ。
嫌がるのを見てげんなりした顔をする医師。
無表情で全く動じない医師。
説得したり、説教を試みる医師。
肝心の、インフルエンザ予防接種を受ける病院は、
医師も看護師も子どもにおもねるところはなく、嫌がると冷たい空気が漂い、
この歳になって嫌がるなんて恥ずかしいぞと子どもには言い、
親には暴れては危険だから打てません!と、潔くも冷たいスタンス。
親にとって、打たせるハードルは高い。
せがれにとっては押さえつけられる恐怖心はないけれど、
自分で納得するというハードルがとても、高い。
去年も確か嫌だと暴れ、必死にわたしと旦那が説得してもちっともダメで、
結局は旦那が無理矢理に押さえつけ、
泣きつつ打たれていたような記憶が。。
さて、今年は。
診察室に入るまでは、表情は憂鬱ながら、いつもわりと普通。
さあ打つぞ!となると突如豹変し、暴れ出す。
今年も同じような感じ^^;
先生は「もうこれだけ大きいと暴れては危ないので、絶対無理です。」
と、去年と同じセリフを言い、しばらく様子を見ていたものの、
諦めたように隣の診察室に行ってしまった。
押さえつけてするのも、されるのも、嫌だよねー
もう絶対嫌だから、しないって言うなら仕方ないし、
他にもたくさん待っている人もいるから、
やる気がないなら、断って帰ろう。
ここでずっとそうやっているわけにもいかないよ。
打つか打たないか、自分で決めてもらおう。
と言うと、「じゃぁ。ひとつだけお願い聞いてもらったら。。」と
いじけた様子でおずおずと言った。 何?
てっきりご褒美とか、何かねだってくるのか?と思ったが。
「お願いだから、ヒザにだけは打たんといて!」
膝~~~!?
なわけないやん。なんじゃそれ。と妙な発想にビックリしたけど、
あーもうこれは打つしかないとあきらめて、自分を納得させる
よくわからない理屈をこねてるんだろうと思って、
ウデにしか打ってくれないから、それは大丈夫。
と答えたところへ、先生がまた戻ってきて「いけるかな?」と聞かれ、
また同じように「お願いだから、ヒザにはやめてくれるなら。。」と答えて。
先生も、なんじゃそれ?みたいな顔をしながら、淡々と
「じゃあ腕に打つよ」と。
打つ瞬間はちょっと体をよじったけれど、暴れず目をそらさず、踏ん張った。
感想を聞くと、「全然痛くなかった。蚊くらい」とすがすがしい顔で答え、さらに
「あー今年は泣かんと打てたわ。成長したな!」と思いっきり自己評価していた。
確かに言われてみれば、時間はかかったけど、泣くことはなかったな。
嫌がって騒いで、手こずらされたけど、まぁいいか。
来月、2回目を一人で受けなくちゃいけないのが不満なようで、
、「ママだけ打たないのずるい!」とわたしも予約させられてしまった。
ま、仕方ないなぁ。