前日、せがれが
「明日友達と遊ぶ約束をしたけどいい?4時半に確認の電話することになってるねん」
というので、ほぉーーーと思った。
一般的な小学生であれば日常ありがちな1コマなんだろうけれど、うちのせがれは、
小2になった今も、自分で約束をして実行したことがまだない。
あるのは、相手から言われて親が段取りして遊んだとか、
約束もどきをしたけど実現しなかったとか。
同い年は近所に何人もいるが毎日ケンカして帰ってくるぐらいで気の合う子はいないし、
本人が家ではのんびり好きなことをしたいのもあるし、平日は習い事の日が多い。
小学生になれば、自分で約束を取り付けて遊びに行くものだと思い込んでいたけど、
全然その気配がないので、さみしくないのかなー?と心配したこともあった。
が、そんなことも忘れるくらい、学校と習い事以外は家にいるのが当たり前なせがれ。
学校ではたくさん友達がいて遊んでいるらしいので、まぁいいんだろうと思っていた。
住んでるところは何となく知ってるくらいで遠いし、男の子同士の約束っていい加減な
ことが多い。
ちゃんと電話番号のメモも交換し合って、電話をかける時間も決め合って、
実際電話をして、遊ぶ時間や待ち合わせ場所のセッティングをしている二人の会話を
小耳に挟んでいても、はたしてまとまるのか?通じ合ってる?と疑わしく思っていた。
まぁ結果がどうなろうと、わたしは全く関与しなくていいようなので、聞いてないふり。
「明日朝、9時から10時まで遊ぶ。待ち合わせはお互いの家の中間くらいの店やねん。」
休日にしても、朝からとはこれまた。しかも1時間だけでいいのねー
相手の子は8時からでも~と言っていたが、せがれが9時からにしようと言っていた。
どこへ行くか、何をするかは落ち合ってからだそうで。行き当たりばったりやな。
なんか電話の様子では相手の子は咳きこんでたし、天気予報は晴れのち雨だし
実現確率は50%くらいかなと思いつつ。
「うわぁーーー自分だけで約束して遊ぶの初めてや!めっちゃうれしい!楽しみ!
あ、でも、期待しすぎたらあかんな。雨降ったら遊べへんもん。」
わかってたら大丈夫か。
「でも大丈夫~僕が遊ぶ予定の日は絶対晴れる!」
大丈夫そうでもないか。
不安に思いつつ、翌朝。晴れ~後は、断りの電話がなければいいなーと思っていた。
そろそろ行くわ!と出かけようとしたところへ、電話。
ダメになったのかなーと思ったら、今から出るね!の確認だった。
相手の子は用意周到やな。
ひとりで自転車でどこかへ行くということすら初めてなので、
旦那はハラハラしてる様子だったけれど、せがれは大人以上に慎重なので、
その辺は信用していいだろう。わたしと違って方向音痴でもないし^^;
ヘルメットをかぶらせて、いってらっしゃーい!と送り出した。
すると、きっちり1時間で帰ってきた。
公園や友達のご近所やらあちことで遊んだようで。
楽しかったのはもちろん、自分で予定を立てて実行した満足感が大きかったよう。
これから、またそんな風に約束して、どんどん出て行ってもらいたいものだ-
午後はせがれと二人で映画鑑賞。
前から『旭山動物園』を観たい!と言っていたし、ちょうど水曜のレディースディだし、
旦那は仕事していたので、邪魔しないように出かけようと。
予備知識なく行ったので、動物もので子供向けなイメージを持っていた。
でも、動物が主役な話じゃなく、動物園を建て直す人たちのドラマだった。
8割くらいの観客入りのうち、中高年が半分以上だった。
動物園はどんどん傾く一方で、後半一気に突き抜ける感じで展開されて、
正直わたしは退屈になって、一瞬意識を失った^^;
ふと我にかえると、一瞬の間に状況が一変して、あれよあれよ。。
気を抜いたらあかんもんだなーーーははは。
この映画の良さは、出演者に美系がほとんど出なかったことだな。
良く見る知った顔の俳優さんばかりではあったけれど。。
女優さんはそれなりに美しい人たちだったけど。。
新入りの男の子が重要な人物で、もともといじめられ子で生き物は好きだけど、
人間嫌いという設定。旬ないまどきな人気男優で当てはめなかったことが偉い。
顔はドラマの脇役でたまに見知ってるけど、実に個性的なお顔で。
髪型はキテレツだったけど、演技も自然でリアルでな人物像に思えて良かった。
ドラマや映画で、主役から脇役までどこからどこまでも、美系ばかり。
いかにも作りものの世界に見えるのよね。
現実世界はそんなもんじゃないのよーーーって思うんだけど。
演技の上手い下手、役柄に適任か、出すぎない俳優さんで
やってくれたら感情移入しやすくなるのでは。。
そんなことでは視聴率や動員数が伸びないのかもしれないけれど。
主人公の西田敏行は、見た目はともかく、あちこちで見すぎて、演技はともかく
どう見ても西田さんだ、としか思えなかった。
動物は自然の中では、弱い個体、毛色の違う個体は受け入れられないけれど、
人間の世界では、それらも個性として受け入れられる。
というようなくだりがあって。そこに激しく共感して感動したようだ。さすが、せがれ。
観て良かった!感動した!素晴らしかった!
と言ってくれたので連れて行った甲斐があった。
意識を失っている間の出来事も後で教えてもらった^^;