この日は全学年下校で帰ってきたけれど、無難に帰れたらしい。
昨日の今日で、まずい。。と思ったからかどうかわからないけれど。
でも、ランドセルを置いてから、前日のことを忘れず、
せがれは昨日行っても出てなかった子のところへ行ってくるわーーー
と飛び出して行った。
しばらくして帰って来て、
「ちゃんと話してきた!で、謝ってもらった~♪」と言う。
どんな風に話しをしたのか聞いてみると。
最初にチャイムを鳴らすと、その子のお母さんがその日は居て応答した。
前の日はお母さんがいなかったから、最初に行った時はドアを閉められ、
話もできずに終わったけれど、
お母さんに呼んでもらったら、その子も出ざるを得なかったよう。
でも、お母さんの前でその子が悪いことをしたって話をしたら、
後でその子があんまり怒られるとかわいそうだからと、
玄関の外で話しをしたらしい。
いつもその子は自分が悪い事をしても、せがれを逆に悪者にして、
親もそれを鵜呑みにしてきたから、わたしなら、おもいきり親の前で
こんな悪いことをされた!もうしないでくれ!
と言ってやりたいくらいの気持ちなんだけど、
せがれは情け深いというか、人が良すぎる。。
まぁいつも折り合いの悪いせがれが家まで来て話し合いをするなんて言ったら、
親も近くでこっそり話を聞いてたかも知れないかなと思う。
とにかくオオゴトにされてはその子も困るわけだし、親の前ではなかったし、
素直に謝って、もうしないと言ってくれたらしいので、せがれの気は済んだらしい。
親ももし聞いていたなら、本当に、その子が悪いことをしてたってわかるだろう。
その子が一番やんちゃで仕切り屋で狡猾なんだけど、
大人の前ではいつも借りてきた猫みたいで、
前にその子が、後ろからせがれのランドセルを引っ張って、さらに突き飛ばし、
何週間か通院するほどの大けがをさせられたとき、
周りの子たちも、せがれが大けがしたと大騒ぎにして、
さすがに親がその子をつれて、謝りに家に来たは来たけど、
謝りなさいと親に無理矢理促されてやっと一言、
「ごめんなさい・・・」とつぶやいただけだった。
しかも親は、ケガをさせたのは悪いけど、子供が言うには、
せがれ君が最初にちょっかいだしたって言ってます。と謝りに来たわりには、
実に不愉快な態度だった。。
ちょっかいと言っても、その子がふざけてたのを危ないと注意したってことなんだけど。。
その子にしては、はっきり謝ってくれたとせがれが認識できるくらいに
言ってくれたようだし、それはそれで、画期的なことなんだろう。
あと残すは、前日、「木曜にして」と言った子だけ。
別に今日行ってもたぶん在宅してると思うけど、
母親が水曜はいるとわかってるからこそ、木曜にしてとごまかしたんだと思う。
そのころにはうやむやになって、来ないかもと
意図したのかもしれないが。
せがれは約束は明日だから、明日行くわーとのんきなもんで。
で、次の日木曜日、帰宅したせがれ。
この日も、せがれは何事もされずに帰ってきた。
乗るなとも言わず、まるでせがれがそこにいないかのような態度だったらしい。
木曜に、と言っていた子も、本当に来そうだと察知したのか、来られたらやっぱり困るからか
木曜の朝の登校前に、こっそりせがれを手まねきして、
「この間は悪かった」と謝られたんだと。
せがれが希望した全員に謝ってもらう、ということは一通りクリアされ、
スッキリとした顔になった。
わたしはこの先、完全に意地悪がなくなるかまだ半信半疑だけれど、
せがれが自分で自分の希望を叶えたことは素晴らしい☆
歯がゆいけれど、どんな相手にでも思いやる気持ちを持っているのは、
たぶんいいところなんだろう。
もっと要領よく、多少はずる賢さも身につけないと、この先が不安だなって
親心では思ったりもうするけれど。
常々、平和な世の中になりますようにーーーと言ってるせがれ。
世の中は自分都合主義が大勢を占め、
弱者や善良な人が割を食うようになっているように思う。
それでもせがれみたいな少数派も世の中にはちゃんといて、
それを気に入ってくれる仲間が増えて、
少しでもいい方向へ進んでくれたらいいなと
わたしも小さな夢を見させてもらおう。