去年に続き、大阪くらしの今昔館で行われた、子ども落語大会にせがれが出場した。
去年は初めてで右も左もわからぬままの参加で緊張したけれど、
今年は今年で、去年の大会のすごさを知っているだけに余計に緊張する。。
のは親だけで、いつもどおりせがれは、あっけらかんとしたもので。
差し迫っても、ちっともおけいこしないんだから、もーーー
前日におけいこをして下さった先生は、最初のお辞儀の仕方をしっかりね!
と、力を発揮できるおまじないを教えて下さっただけで、
落語の方はいつも通り、そのままで大丈夫☆
とおっしゃって下さった。
おおらかで好きなようにさせてくださる先生は偉大だ。
わたしは、心配症でいつも自信がなく、おろおろしてしまうし、
ここはもうちょっとこうしたら?とか、そんなんで大丈夫?って
いつも粗ばっかり気になってしまう。
親も先生のように、信じて好きなようにさせる気持ちでいなければいけないんだろう。
楽屋ではいつもながら、ゆかたを着せようとしてもじっとしていないし、
はだけないように、変に動くなと言うと、余計に変に動くし。。
着せたらたちまちどこかへ遊びに行って、行方不明~
必死に着付けているわたしをよそに、カバンの荷物を放り出して、
荷物をかき集めていたら、肝心の扇子が見当たらないことになって、
開始前から血の気が引く~
結局放り出していたために、他の子が間違えて持って行ってたと
わかったけれど、落ち着けせがれーーー
持ち時間10分以内・30組、今年は小噺わずかで、ほぼみっちり落語。
4時間ほども狭い観客席で聞くのは、大変だった。
でも、みんなそれぞれの個性たっぷりの熱演、
わたしの知らない落語もたくさん演じられていて
聞きごたえもあるし、面白かった。
勉強になるなーーー
出演する子どもたちは座敷に座って観覧している。
親やギャラリーは、縁側の外、庭のようなところでの観覧。
せがれは座敷の最前列にいるようで、
頭だけたまにちらっと見えるだけなのだが、
観客席最後尾のわたしのところまで、
ヤツのげらげらと笑う声が聞こえてきていた。
「もしも繁昌亭出演できなくても、みんなの応援に聞きに行く~」
と言っていたくらい、みんなの落語を聞くのが好きだからねぇ。
去年は幸運なことに、入賞記念の繁昌亭にも出られたので、
今年もどうか、そのメンバーに入れればいいなーと、期待をしたものの、
今回落語大会に出場することすら、希望者が多ければ抽選と言われていたし、
今昔館のこの舞台に出られるだけでもありがたや~
聞いてあれだけ笑わせれもらってたら、ええか~
同じサークルの子が5人出たのだけど、
みんな練習以上に上手にしていたので、感心。
大舞台で普段以上に力を発揮できるなんてなーーーすごい。
わたしなんて、数人の前で喋るって言うのでも緊張するのに、
覚えて、演じて、人前でって。ありえない~
自分の子以外の子たちの頑張りぶりなら、
ドキドキしながらもまっすぐ見れるけれど、
もう、せがれのなんて、自分がやるわけでもないけど、
変な汗が出てきて、逃げ出したくなる。。
いつもより出来がいいのか悪いのかも、余裕がないのでわからない。
とにかくマイクが邪魔なくらい、大きな声だったことだけはわかったけど。。
結果発表になって、
最初に4人、入賞として繁昌亭に出られる子の名前が呼ばれた。
が、せがれの名前はなく、がっかり。。
次に審査員の落語家さん各々の特別賞3人の名前が呼ばれた。
ここで、サークルのお友達二人が入っていた。
すごい!でも二人ともとても上手だっただけに、
もっと上位に入るかなーと思っていたので
逆にますますせがれは、ダメだったかーーーとショックが。
館長賞の一名も発表され、あとは1位から3位までの発表だけ。
もう諦めた気持ちで聞きいていたら、
なんと3位でせがれの名前が呼ばれた!
こんなことがあっていいのーーーというくらいのビックリだった☆
2位もサークルの子から選ばれて、さらに嬉しい驚き!!
優勝は、ワッハ上方の落語大会でも優勝したという、
小学1年の男の子。
去年の優勝の女の子もそうだったように思いだすけど、
見ているだけでお客さんが楽しい気分になるような、
風格と言うか、独特の雰囲気を持っている子。
いやーーーしかし、何事も結果が出る前にあきらめてはいけないと言うか、
親なのに我が子をもっと信じてやらないといけないなぁって
嬉しいだけじゃなく、とても反省させられた。
結果よりも大事なものを教えてもらった。
後でビデオを改めて見ると、
せがれもいつも以上に熱中して演じていたし、
ヤツらしいノリが出ていたような気がする。
審査員の人の笑い声もところどころで起きていた。
せがれ以上に上手だったり、すごい子はもっといたと思うけど、
せがれらしい何かを気に入ってもらえて、
評価してもらえたことがとても嬉しいし、幸せ。