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祭壇の写真を見て、やっと現実だと認識した。 末っ子のわたしにとっては可愛い弟のような存在だった、 幼い日の思い出ばかりの従兄弟。 無宗教の斎場には聴き覚えのあるジャズが流れ、 花に飾られた祭壇には好きなウィスキーが供えられていた。 そんなものが好きな大人になった彼のことはほとんど知らないけど、 通夜に600人以上が参列したって聞いても驚かない、 みんなに愛される彼を知っている。 棺の蓋を閉めるとき、 棺が金属のレールの上で送り出されるとき、 そして陶器の壷が閉じられたとき、 順に深くその死を確認した。 生きてる限り、 泣いたり笑ったりできる。 疲れたり休んだりできる。 誰かの手を握り返したりできる。 生きてる限りそれを忘れないでいよう。 どうぞ安らかに。 いつか幼い頃に還って遊ぼう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.29 01:48:01
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