ダムに沈む小学校に行ってきました。
日曜日、関東も梅雨明けし、絶好のドライブ日和ということで、友人と栃木、日光方面にドライブに行ってきました。漠然と日光を目指すのでは芸も無くつまらないので、第一の目的地として以前から気になっていた、南摩ダム建設に伴い、ダムに沈む村の今は廃校になった梶又小学校を目指すことに。友人のカーナビが純正でアバウトな地域検索しかできないモデルだったので、正直着けるかどうか半信半疑でしたが、無事に到着してほっとしました。車一台がやっと通れる道をどんどん登り、こんな細道で対向車が来たら嫌だな~と思いつつ、山あいを抜け、目的地に。途中、山奥へ入るわき道にやたら毛並みの良い白と黒の猫がちょこんと座りこちらを見ていた。すぐさま車を止め、近づくも一目散に山奥へ続く道へと消えてしまった。写真を撮りたかったが、残念。 人の気配の無い学校はどことなく不気味です。到着した時、校庭には白っぽい猫が居て、奥へ駆け足で行ってしまい、これまた写真を撮ることできず。植林用なのか花壇に苗木が植えられており、管理者が時折訪れているようでした。そもそも、この目的を選んだ理由はダムに沈む予定で、完成後は訪れることができない貴重な場所であるとともに、あろうことがダムに沈むことをいいことに生き物を捨てに来る人が多く、たくさんの捨て猫が暮らしていると聞いたので、その実態を確かめるべく、訪れました。残念ながら捨てられたことで人間不信になってしまったのか、間近で猫と接することはできませんでした。校舎の裏にはボランティアの人が作ったのか、猫のねぐらが作られて、猫用の食器がありました。 草が生え放題の校庭、今は誰も遊ぶ者がいない遊具がなんとも物悲しい雰囲気をかもし出していました。しかし、この学校というか、この一帯の村はダムに沈む予定なのですが、とりわけ工事を開始している様子もなく、ダムを作るを近くを流れる思川も洪水を起すとは到底思えないほど細い川で、ほんとにダムを作るのかさえ疑問を感じます。この学校に来る途中、ダム建設反対の看板がやたら眼をひきましたし、望まれた計画というよりは、無駄な公共事業の強行って感じなのでしょうか? ちなみに、国交省が2005年に出した南摩ダム建設計画の事業費は約143億円だそうで、それだけの莫大のお金をもっと福祉とかに使うべきなのではないかと思うのですけどね~。