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カテゴリ:植物
1992年にリオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)で採択された生物多様性条約とは、 生物多様性の保護、持続可能な利用、そして、公正な利益配分を基本とした条約である。 そして、それからすでに15年が経過し、 生物多様性の価値は、多くの国で理解されてきているのが現状であろうはずであるが、 経済重視、人間中心、知識不足等の理由で、 多くの生態系が脅威の下に置かれているのも事実であろう。 ここ西オーストラリア州では、生物多様性や自然保護の観点から、 様々な取り組みが行われ、多額の税金が使われている。 これらの取り組みの中で、この時期に中心となるのは、雑草(外来植物)の除去である。 西オーストラリアでは1350種の外来植物が確認されており、 その内の、34種は非常に高いレベルの脅威を生態系に与えている。 そして、雑草除去に1億円以上(A$1.3 Million、2006-2007)の予算が計上されている。 これらの雑草は家庭で行う園芸植物などが主なソースであり、 州政府は地域の固有種等の使用を呼びかけ、ソースからの根絶を目指し、 これと同時に、地道な作業である草取りや除草剤の散布を様々な場所で行い、 外来植物の根絶を目指している。 WILD GLADIOLUS (Gladiolus undulatus) この植物は、南アフリカの固有種である。 南アフリカでは香料として価値があるそうであるが、 西オーストラリアでは、雑草と言うカテゴリ以外存在しない。 ブッシュランドの風景を完全に変えてしまうこの植物の生存力は恐ろしいことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月27日 22時13分16秒
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