七草粥
もう、七草粥!2003年は良い事がたくさんあってほしいと思う!山本周五郎さんの短編小説に飴売りの大道芸人と槍の使い手の若者の出会いの物語があった。腕に自信がある若者は採用してくれない藩に対し不満の塊。その若者に、宿で同宿した大道芸人が差し出した風車。世の人は、くるくる廻る紙の風車を見て感動する。そんな気がする。誰も、軸や豆粒を誉めてくれる人はいない。風車がくるくる廻るのは紙の羽根だけではなく、軸や豆粒の御蔭もあるのだよと。そんな、一つの風車をかざす大道芸人に心打たれた。風車が廻る風を呼び込もうと思う。自分の七草はまだ一つ欠けているような。