テーマ:空手道(581)
カテゴリ:空手
4月からだいたい夏休みくらいまで、うちの道場には少年部から一般部に上がった中学生が多数稽古に出て、初級クラスなどは「中学生天国」になります。
太陽仮面、特に女の子がそうやって道場に来て稽古を頑張ってくれるのは、こちらの組手の相手も増えることもあってうれしいのですが…。 今日、何となく支部長先生の顔が曇って行くのが分かり、これは 「何となく中学生に覇気がないからだな~」 と私にも分かるくらいでした。 特に基本稽古などは白帯からは気合いが感じられず、後輩の気持ちにまかせていたら道場全体が沈みそうだったので大人たちが一所懸命気合い出して頑張ってはみたのですが、支部長先生も黒帯のA先輩も、彼らの集中力のなさを見てガッカリしていたそうです。 んまぁ、子供たちの気持ちも分からないでもないですよ。 基本稽古って、毎回同じことを繰り返すわけですから飽きますし、彼らにとっては組手の方が面白いのでしょうし。 それに、基本稽古は稽古の中で一番気を遣いますし、「完成」というものがないんですね。 いくらでも、よくしようとか効果的にしようと思ったら限りがない。 しかも結構体力も使うので、疲れて集中力が切れそうになる。 試合に出ているうちに基本稽古の大切さが分かり始めてきた私も、よほど集中していないと心が疲れていつのまにか軽く流してしまいかねませんから。 ましてや、子供は「何故そのつまらない稽古が大切なのか、どういうところで組手に生かせるのか」なんて小難しい理論なんぞ理解しようとはしないでしょうし、ちょっと器用な子なら基本ができなくても少年部時代に試合でいい成績を上げてきたらその成功体験にしがみつくのも無理はないでしょう。 支部長先生は「基本稽古もやっているうちに面白くなるんですけどね…」とはおっしゃってはいましたが、そうなるにはもう少し彼らが大人になる必要があるのかも知れません。 (なお、やればやるほど下手なところだらけなのを感じている太陽仮面も、実はその面白さが分かってなかったりします。私も子供たちのことをとやかく言う前に大人になる必要がありそうです) まぁ、それはいいとしても、後1ヶ月足らずで試合だというのに、組手も一所懸命自分から申し出てやらないのが私にとっては一番悲しかったなぁ…。 遠からず、先生のカミナリが彼らに落ちると思いますが、もうそろそろ、小学生じゃない、大人の仲間入りをしたのだから(しかも彼らは空手初心者じゃないのでどこで何が必要なのかは分かっているはず)、そうなる前に気付いてくれることを私は祈らずにはいられません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月08日 23時53分18秒
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