テーマ:骨髄バンクのドナー体験(33)
カテゴリ:骨髄バンクドナー
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~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~ わくわく半分、不安半分の朝、私は骨髄を採取する病院に行きました。 いつも職場までは車で行ってて、職場から近いその病院までも本当は車で行った方が早いのですが、今回は入院中に小熊が車を使う予定もあることからバスと電車で行きました。 小熊も仕事で一緒に行けないのはいいけど、1人で病院まで行ったんで、重い荷物を持って疲れた~。 病院に着いてすぐ、入院の手続きをしたのですが、そこでも他に今日入院予定の人が私の前にかなりいたため、20分くらい待たされました。 で、入院の手続きを済ませ目的のフロアに行き、ナースステーションに名前を告げようとすると看護師さんの方から「太陽仮面(仮名)さんですね~」と声をかけられたんですね。 その後担当の看護師さんに私が案内された部屋は、フロアの入り口からもナースステーションからもトイレからも最も遠い個室でした。 部屋の中にはベッドの他、洗面台と冷蔵庫とテレビがありました。 部屋に入って早々、左手首に自分の名前の書いたネームバンドを装着され(患者の取り違えを防ぐためでしょうね)、一通り入院中に注意することなど説明を受けた後、看護師さんは部屋を出て行きました。 ベッドテーブルを見ると、入院のしおりと入院中のスケジュールの紙がありました。 引きこもり体質の太陽仮面にとっては個室で過ごせるのはありがたいことですが、考えてみればこの個室の費用も、私の入院中の食事代も私から骨髄移植を受ける患者さんが払っているんですよね~。 ドナーは正直言って病院でVIP待遇に近いのですが、それもこれから骨髄移植を受ける患者さんの経済的犠牲によるものであると思うと、特別貧乏でもないのに普段ちまちまと貧乏くさく暮らしている太陽仮面には、自分が元気であるのに病院にいることさえ、周りの4人部屋とかにいて点滴やその他機器類を体に付けながらフロア入口の広場にいるような患者さんにも悪いなぁ、という気になってしまいます。 10時頃にコーディネーターさんが来て、入院支度金5000円を渡されました。 その時コーディーネーターさんには、「骨髄採取自体に何の不安もないけど全身麻酔が不安」ということを言いました。 コーディネーターさんは特に何も言われず、ただ私の話を「全身麻酔が不安なんですね~」と相づちを持って聞いてくれました。 11時頃に入院および骨髄採取の担当医のB先生がやってきて、入院中のスケジュールについての説明をされ、骨髄液は1リットル採取する予定であることも言われました。 でも朝食が簡単だった上ギャル曽根には遠く及ばないものの大食いの太陽仮面、お腹が空いて空いてたまらなく、先生の話をどれだけ聴けていたことか…。 で、とにかく食べ物のことしか頭にないので訊いたんですね。 「食事制限はないのですか~?」 「今日21時からと明日の朝は飲食禁止ですが、それまでは全くありませんよ」 さすがに、「お酒もOKですか」とは訊けませんでしたが。 で、12時になって、待ちに待った昼食が来たんですね。 昼食のアナウンスがされるや否や私は病室から配膳車のところに半ばかけよって、自分の名前がある棚の食膳をとり、お茶も入れて早速病室で食べたんですね。 ちなみに病院の食事はそう悪くもありませんでした。 病室に入ったばかりの時の説明で、「骨髄採取前はお風呂に入っていいですよ~」とのことでしたので、14時に同じフロアにある浴室で入浴。 入浴時間は15分くらいでしたが、でもさっぱりできてよかったと思います。 その後全身麻酔担当の麻酔科のC先生(麻酔の説明をしていただいた先生とは別人)も手術担当の看護師とともにこられて、手術の簡単な概要を説明されて行きました。 いつだったか忘れましたが採血も行い、あとの時間はとにかく暇で、売店に行ってうろうろしたり、病院の各階を見たり、遊びほーけてました。 17時半には夕食。 どんな内容だったんだか、今は覚えていませんが、これも割りと良かったような気がします。 食後には、体の中の便を手術前には排出するように処方された下剤も飲みました。 今まで便秘をしても下剤など飲んだことがなかったために(いきなりお腹が痛くなったりするのが怖いため)、夜中にお腹が痛くなったらどうしよう、とも思いましたが、逆に翌朝便が出なければ浣腸をさせられるらしいので、出ますように、とお願いしながら薬を飲みましたね。 夜には、看護師長さん(!!)も挨拶に来られ、「骨髄提供に協力してくださってありがとうございました」と頭を下げられ、普段お世話される&頭を下げられることに慣れていない太陽仮面は恐縮しきりだったな~。 その前後に、担当の看護師さんが、明日着る手術着や肺血栓塞栓症(いわゆる「エコノミークラス症候群」。骨髄採集中は同じうつ伏せの姿勢を取り続けるため、血栓ができやすくこの病気になりやすいのです)防止の脚部圧迫タイツ、あらかじめ渡しておいたT字帯とバスタオルを置いてゆきました。 そして明日は、6時起床、手術着に着替えてタイツを履いた上で、8時30分には病室を出発することを告げられました。 後は暇な時間を売店に行ったり、部屋で配布資料を読んだり読書したりみんなが集まるところでテレビを観たり(ケチやな~)して、21時には絶食、24時には水を飲むのも禁止ということで外の誘惑に負けないために消灯時間(22時)には自室にこもりました。 とはいっても、消灯時間前には、もう何も飲み食いする気持ちもありませんでしたけどね。 そしてその夜、なかなか眠れなかったのは、持ってきた文庫本の「功名が辻」が面白過ぎたから…(実際「功名が辻」は面白かったんですが)というより、本当は翌日が不安で不安で仕方なかったんだと今は思い返しています。 いったいどんな明日が待っているんだろう…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月22日 22時38分44秒
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