テーマ:空手道(581)
カテゴリ:空手
昇級審査や、試合にチャレンジすること (1)を先に読んでくださいね。
ーーー 前回「日を改めて」続きを書く、としましたが、そうすると私の性格上永遠に続編がなくなる気がしましたので、一気に書くことにしました。 で、試合についてですが…。 最初に試合に出ることがどれほど空手の上達に貢献するかと申しますと…。 まだ私が試合に出ていない頃ある指導員の先生がおっしゃった 「1回試合に出ることは、100回稽古をすることよりも多くのことを学ぶ」 といった言葉につきます。 聞いた当時はそんなこと信じてもいませんでしたが、試合に出ているうちに、相変わらず「100回の稽古より、はオーバーやろ」とは思いつつ先生のいわれた言葉の意味を理解するようになりました。 みけマンマさんも書かれている通り、試合に選手として出場することは、審査と違った意味で、またいろいろなことを学ぶのです。 みけマンマさんの文章がとてもよく分かるので「それを読め」で終了してもいいのですが、私の思うところも書かせてもらうと…。 審査でもそうなのですが、いくらじっくりシャドーなりミットなりで稽古をしたとしても、組手では、自分が身につけた技しか出すことはできません。 試合というのはさらに心の余裕がなくなってくるわけですから、自分が得意技とする技しか出すことができません。 さらに試合のすごいところは「自分が、自分自身に勝てているか分かる」こと。 単に上手だったり強かったり、スタミナがあるから勝てるかというとそうではなく、特に双方あまり力が変わらない試合では苦しいところくじけそうになるところを最後まであきらめないで戦い抜いた人が最終的には勝ち残れるのだな~と思います。 技術面でも精神面でも自分が足りないところ、逆に意外とできているやんと思うところ、試合は如実に見せてくれるわけですわ。 というわけで、私の場合、最初の試合でボコボコにされたことで自分が試合を甘く見ていたことに気づかされ、その後も試合に負けまくっては自分の課題に気づかせてもらい、ということをしてきて稽古に対する意識もわずかずつながら高くなってきたような気がします。 さらに他流派の試合に出たら出たで、アウェイという言葉の意味を学んだり、それでも勝つにはどうしたらいいか考えたりとまた心身ともに鍛えられるんですねぇ。 そして自分の流派他流派関係なく、試合の相手に対する敬意も生まれてくる、というのも試合の素晴らしいところですね。 もちろん勝ったら勝ったで、嬉しくなってさらに空手から足が洗えなくなるという特典(?)もついてきますしね。 で、試合出場そのものもたくさんのことを学びますが、何よりも重要なのは試合前や試合後の稽古に対する取り組みが変わってくること。 試合前にはスタミナ稽古をたくさんしたり、組手もいつもより多めにこなしたりとかなりハードな内容となります。 そこで、意識が自然と試合モードになっていくのですね。 そして誰でも、自分ひとりでは強くなれません。 自分が選手として試合に出るまでには、いろ~んな人の協力があるんです。 指導してくださる先生や先輩だけでなく、ミットを持ってくれた人、組手の相手をしてくれた人…etc。 それだけに試合で負けた、特にふがいない負け方をした時は、本当に申し訳ない気になるんです。 私は最初、負けた選手がみんなに「すみません」と謝る意味が理解できませんでしたが、自分が選手となって負けた時にはみんなが温かければ温かいほどその気持ちが分かるようになりました。 本当に、空手の「押忍」の精神もそこで頭だけではなく体の奥に浸透するのですよ。 以上、私の拙い文章力ではどこまで伝わるかは不安ですが、試合に出ることは空手の上達にさらに空手を面白くすることへの道だと思っていますので、まだ試合に出られていない後輩の皆様には一度試合に出ることをお勧めします。 試合は確かに下手をするとケガをします(最悪、死ぬこともあり得る)ので出るからには相当の稽古が必要となってきますが、初心者や年配でも出場できる試合はきっとありますので…。 (個人的には、ごく一部の上級者しか出られない試合ばかりでなく色帯を締めて少し経ったばかりの初心者が「ちょっと頑張ったら、自分にも勝てるチャンスがある」試合がもっともっと増えてくれたら嬉しいんだけど、と思います) まぁ、仕事が忙しいとかケガとか健康問題、後試合をしない団体に所属している等でどうしても出られない、ということもありますので、そんな場合でも時間が許せば試合の準備や、スタッフとしてお手伝いをすること、それもダメなら自分の支部で試合に出る仲間の応援に行ったり、試合会場まで足を運んで試合を積極的に観るだけでも(空手の実際の上達に関係するしないはともかく)空手に対する意識が違ってきますので試合にはできるだけかかわることをお勧めします。 もちろん、太陽仮面もこれからも試合に出て、勝っても負けても空手を楽しんでいきたい、と思うのであります…。 そうやってより多くの人が、空手の楽しさにハマってゆきますように…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月29日 01時56分50秒
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