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まずは、下の記事を読んでください。
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/100129/its1001291125000-n1.htm この問題ね、太陽仮面も「所詮ネタやんなぁ」「アホがやってることや」と無視しようかとおもったのですが、あまりにもやっていることの勘違い、そして大手マスコミが取り上げていることに対する怒りが大きすぎて、その怒りをはき出さずにはいられなくなりました。 善意を表したいという気持ちは分かっても、いや善意だからこそ、まず、ハイチという国がどんな国なんかを、少しでも調べたことあるのか。 Wikipediaとか、外務省の情勢のページとか、海外安全情報とか、WFPのハンガーマップ・ナビとかのデータ(いずれも震災前!)だけ見ても、やろうとしていることがいかにふざけているかKYを自認している私でも分かります。 震災前ですら多くの人が食糧や水に不足し、基本的なインフラも整備されていない、森林も伐採され尽くしているから災害にも弱い、医療も満足に受けられずエイズやマラリアやデング熱など多数の伝染病が発生している状態なのに何故か銃だけは庶民に出回っている国ですわ。 地震が起きたら、国のトップの建物さえつぶれ、正確な数さえ分からない約20万人の遺体もどこの誰だか分からないまま、いや分かっていても葬儀さえできず一緒くたに埋められ、さらに各国から救援物資は届くもののその仕分けにてんてこ舞い(毛布などいらないものまで送られてきているので、それをどうするかも困っている)、被災地に届けることも満足にできない国なのです。 もちろん首都壊滅、ということもあって震災後は政府が機能せずさらに治安も悪化していますから、各国の「軍隊」が救援にあたり、日本から行った自衛隊も、護身用の武器を持たないといけない。 しかも距離が遠い、何か資源があるわけでなく日本との繋がりも薄いことから、もともと在留邦人も20人くらいと少なく(あの危険なアフガニスタンでも120人くらいいる!)、日本の文化が伝わるのは困難だと思います。 もっとも発起人は緊急事態の今すぐ送るわけではなく、「(国の状態が)落ち着いてから送る」とは言っているようですが、建国以来ずっと情勢が不安定な国がいつ落ち着くかなんてわかりゃしないって、小学生でも想像できるでしょう。 ACのCMにあったように、日本で「助け合い」をしたり、「人の心を慰めるボランティアが活躍」できるのも、少なくとも日常で「飢える」ことと縁がない国で、すぐに救援物資が出回り、救援の食べ物さえに文句が言える(←それも別の意味で問題ですが)国だからなのです。 ここでは「日本国内に限っては」と書きましたが、スマトラ沖の地震、四川大震災、そして今回の地震を見ていても、どこの国に対しても災害に対して素人が表す一番の救援方法は何かと言えば、「少額でもエエから(もちろん多く出せばより助かる)お金を出すこと」という思いをいっそう強めました。 …なんて分かりきったこと、私が言うまでもないんですけどね。 さらに罪なのは…。 この呼びかけをしたのが小学生、百歩譲って中学生なら「子供の言っていること、まぁ親、諭しとけや」とまだ怒りもわきませんが、呼びかけしたのが二十歳過ぎた大人であること、さらに多くの批判にもかかわらずあくまでも折り鶴を送ると頑固なこと。 同じ日本人として情けないですわ。 本当に送ったら、日本の恥として、世界中の笑いものでしょう。 で、このような情けない状況に対して、たぶん私が言ったところで聞く耳持たんでしょうが、発起人の彼女に何か言うとすれば…。 あなたの善意は分かったので、善意を無駄にしないためにも、せめて全国各地から送られた折り鶴を国内の自衛隊の基地などに持ってゆき、「救援する側を応援する」くらいにとどめておいてほしい、ですね。 そして「気持ちさえあれば何をやってもいい」のではなく、「気持ちが最大限生かせるためにすべきことを考える」ことを私ももっと何か行動を起こす時には心がけなアカンなと、自分にもいろいろ反省をした太陽仮面なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月06日 20時25分12秒
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