カテゴリ:思うことあって…
まず最初にこの場を借りて、東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方およびご遺族の皆様に哀悼の意を示し、被災者の皆様にはお見舞い申し上げます。
で、太陽仮面、この1週間ご無沙汰しておりましたのは自粛していたわけではなく、普通に道場主催の試合のお手伝いをしたり仕事したり稽古に行っていたりしていたわけですが、最初は岩手にいる小熊の親戚の安否がなかなか分からずやきもきし(幸い3日後全員無事が判明いたしました)、ここ数日は自分が体験した阪神大震災の時のことをいろいろ思っていて、なかなか文章が書けなかったんですわ。 ま、空手の話は後日ということにさせてもらって、今日は久し振りに空手以外の話をここに書きます。 実は私もあの時、仕事場が揺れたのを体験したのですね。 最初はまたいつものような地震か、すぐ終わるわと思っていたらこれがなかなか終わらない。 2分経っても3分経っても、小さいながらも揺れが続くので、また阪神大震災の時のように周りのものがいきなりこちらに襲いかかってくるのではないかとドキドキが止まりませんでしたね。 しかも揺れがいつもと違ってまるでめまいを起こしたようなゆ~らゆ~らとゆっくりした揺れでよけい不安に駆られましたわ。 で、ようやく揺れが治まった後もドキドキしながらネットで地震の情報を調べたら、宮城県が震度7ということでかなりの大地震だったことが分かったのですね。 でもその時はまさかましてや津波で多くの人が流される、というスマトラ島で起こったようなことがまさか日本で起きるとは想像もしてませんわ。 そのうち、東北地方や茨城で大津波が来て、特に過去何度も津波被害に遭い、対策をしてきたはずの福島県、宮城県、岩手県でその対策をあざ笑うように津波が何もかも壊したという情報が入ってきたのですね。 私もあのとき近所のつぶれた建物や燃えている家など嫌なほど見ましたが、ええもう、今でも日本でそれ以上の大惨事になっているなんて信じられませんとも。 まぁ福島第一原発のことも予断を許さない状況が続いていますが、命をかけて大惨事を止めようとしてくれている人たちに敬意を表し成功を祈りつつ、私は経済活動を止めないよう普通の生活をしています。 (あ、このことについては、まだ緊急事態対処中ということもあるので今はコメントを差し控えます) で、今日整骨院でベッドに寝ている時いろいろ思っていた阪神大震災の時の思い出。 ま、6年前にここでも書いたんで重なる部分も多いんですけどね。 あのとき、幸い私の家は軽微な損傷にとどまり電気もすぐにきたのですが、水とガスが長い間止まり、おまけに一時期役所の人がうちに赤い紙を貼ったことで避難所だの他人の家だのと転々として、お世話になったことには感謝するものの自分の家で生活できないことに惨めな思いをしました。 何しろ、被害があった市の中でも山越えたら全然被害がなくて普通に生活をしている、なんて現実があるのですから。 電車が止まって大学に行けない間呼ばれて行った郵便局でのバイト先では備蓄をめぐって上の人とバイトの人がケンカになり、私はそれをただ呆れながら見ているしかありませんでした。 やっと2週間後、電車が走るようになって大学に行けるようになり、遅れていた卒論実験に励んでいたのですがそこは被災地ではないため、いろいろと嫌な思いをしました。 それでもまだ私は家族がみんな元気で住む家もあったため、家がなくなったり家族を失った人に比べたらマシだと思うと辛いこと惨めな思いも誰にも言えず10年封印してきたわけですわ。 で、6年前このブログでその想いを吐き出したものの、今日義援金を大声で募る人たちに出会い、あの時のことを思い出したら、まだまだ自分の中にたまっている心の澱があったなんて自分でもまだ信じられません。 そんな体験から、私が言いたいのは下のこと。 ・まだ復興していない時に、地震の原因や「もし東京に地震が起こったら」とか、何か失って泣いている人にマイクを突きつけるような番組は被災者が何よりキレる。今回は阪神大震災よりはマシだと思うけど、もっと被災者や助けたい人に有用な情報が欲しい。まぁ東京が地震でエライ目に遭わん限り、結局は他人事な報道なんでしょうけどね(ならばいっそ某ローカル局みたくとっとと元のバラエティに戻ってくれた方がマシ)。 ・被災者は被災直後より一応生き続けられると分かった時からが試練を迎える。こんな時に彼らの生きる力となるのは何よりもお金。いくらあってもありすぎることはない。だからできる限りで義援金に協力しろ。私も今国内外問わず協力できる立場になれたのもプロの支援と名もない人からの義援金があったからだと思います。 ・素人が被災地に行ったりものを送るのは迷惑以外の何ものでもない。どんなに善意の行為でも、「ハイチへ折り鶴」と何も変わらない。 ・被災地でない学校や職場でも、被災者やその遺族が通っているかも知れない。また、ボランティアやっている人の中に、被災者それも家や家族をなくしたりしている人がいる可能性もある。地震に関する言動には気をつけること。 ・あ、もちろん今買いだめをすることは論外。飢えかけている人もいるのに貴重な食糧を奪うな。 ・被災地が落ち着いて元通りに近い経済活動が出来るようになったら、できるだけ行ってあげよう。もちろん私もいつか東北と茨城に行きますわ。 私も今回「被災していない人」である以上、自戒の意味も込めて書いてみました。 というわけで、自分がどうすることもできないことやいろいろなことに対しての思いで重くなった心の呟きをはき出して軽くなって、また明日からの元気をチャージしたい太陽仮面なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月17日 01時15分51秒
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