カテゴリ:思うことあって…
先週5日間、福島に仕事(スクリーニング業務)に行っていた太陽仮面です。
太陽仮面、実は第一種放射線取扱主任者免状取得者。 原子力の専門家ではないけど、放射線に関わる仕事をしてきたものの端くれとして、今回の福島第一原子力発電所の問題をじっと見てきたのですね。 で、この問題に接してきて、新たに勉強したことの多いこと。 そして「自分にできる支援はないか」と常に考えたら今回福島に行く機会が得られたわけですわ。 まぁね、太陽仮面の原子力や放射線に思うことは、震災前も震災後も下のとおり変わっていないわけで。 ・「絶対安全」や「ゼロリスク」なんて昔も今もあり得ない。 ・自分や家族に関する安全は、自分たちで納得する方法でよし。私は暫定基準値超えていない食べ物飲み物を「福島産だから」というだけで避けようとは思わないし実際福島でも産地気にせず飲んで食べてでやってきたけど、避ける人に関してはそれで安心ならそれでよし(でも今のままでは個人が判断する基準が足りないので食品などは積極的に測定を行って測定値は積極的に公開すべしとも思っている)。 ・放射線測定については、自分で行いたけりゃ放射性崩壊の性質、測定の原理、数値の解析の仕方、各機器の特性を一通り勉強してからするべき。行政の怠慢もいけないんですけどね(今現場で検査をしている人は一所懸命やっていると思います)。 ・私は記者会見やインターネットで言っている言葉については、政府も東電も他の人も100%は信用していない。だからテレビとか新聞とか積極的に見ないし見ても話半分に話聞くだけ。もし彼らの公開している測定値なんかに疑問があるならそこがどうおかしいのかは彼らに問いただしたいけど。 ・今は「再生可能エネルギー」は電力の代替たり得ず、地道に研究と社会実験を行うべき(ドイツでさえすぐに自国で原子力をやめることはしていない)。あと火力も資源を消費するものである以上、ばんばん置き換えるには限界がある。日本の産業を海外に流出させないためにも原子力発電はすぐやめず、数十年の時間をかけて徐々に技術の確立したエネルギーに変換すべき ・今の菅内閣や政治家が原子力関係ですべきことは、エネルギー政策の見直しではなく福島第一の事故の収束と汚染された地域(少なくとも福島県の大部分)の除染と被災者の救済に全力を注ぐことだと思う。 まぁまだまだ言いたいことはありますがあくまで私自身が特に言いたいことを無責任に書いたまでで、別に誰に勧めるでもなし一日に両手で数える人しか来ないこの弱小ブログに持論を深く展開して誰かと話し合うつもりもないのでここまで。 基本的に「法令とか国際基準はこうやと示すことはできるけど、その数値自体の是非やエネルギーのことについては今は議論しているヒマあったら本業&被災者の役に立つことしたいし専門の人が研究した成果が世界には山ほどあるんで、安全かどうかのジャッジはあなた自身で全力で勉強して情報集めてして、あなたの信ずるままに生活して」としか言えませんので、あとは福島でやってきたことを述べたらまたいつもの通り空手とおバカなこと中心のブログに戻ります。 さて前置きが長くなりましたがわたくしの今回の業務は、 「警戒区域に一時立入する人を中継基地でスクリーニングすること」 でございます。 まぁいろいろ大変だったのですが、とにかく何が大変って、朝早いことと朝昼がパンくらいしか食べられないこと。 6時半に福島県庁に集合してバスで2時間揺られて中継基地まで行くのですが、一緒に乗る皆様の集合の早いこと早いこと。 私が6時15分に行ったらもう全員集合していたのですから。 不幸なことに取れた宿が飯坂温泉の近くで毎日始発の電車に乗っても県庁に着くのは6時15分が限界だったので、心の中でごめんなさいしてました。 そんな調子ですから朝に食事を買うヒマなどなく(宿や駅の近くにコンビニない)、前の夜に朝昼まとめて食事を買うのでパンばっかりでしたわ。 で、中継会場に行ったら移動の疲れは取れるのですが、さすがに住民の皆さんに接するのは緊張します。 といってもスクリーニングや放射線量記録自体は次々バスが到着して住民や安全管理者(本部や住民と連絡取り合ったり何かあったら対応する係。明らかに50歳代以上のオジサンが多い)が来る中、流れ作業状態(といっても、きちんと検査はしていますよ)なので緊張しているヒマはないのですが、最初の問診で接する時は言葉遣いが悪くないか気になって、毎回「こう言ったらよかったかな」「こう言うべきじゃなかった」の連続でした。 というわけでこの飲兵衛のわたくしが、業務が終了するまで夜の食事とともにビールジョッキ1杯と冷酒1合で「もう宿に帰って風呂に入って寝たい」状態でしたね。 あ、帰る前夜は飲んだ後飯坂温泉で外湯に入りまくって遊んでましたが、本格的にいつものように飲んだくれるのは最後の日屋台村に行った時だけでございました。 あとは福島駅前のスーパー銭湯に入って夜行バスに乗ってうちに帰りました。 そうそう、夜行バスから見た、新潟あたりの星空はきれいやったな~。 また新潟にも行きたいな~。 というわけで、夏の思い出が一つできたわけですが、今回だけでは私のやりたいこととして満足しているわけではありませんので、これからも機会あれば福島でできることをやっていきたい、とあらためて感じた太陽仮面なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月08日 21時43分13秒
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