テーマ:空手道(581)
カテゴリ:空手
コンタクト空手では普段の稽古や壮年、女性、少年部の試合では拳やスネ、膝にサポーターとかプロテクターと呼ばれるものを装着することと思います。
で、男性の場合はそれに加え金的を守るファウルカップが加わりますが、女性の場合、うちの流派では数年前から小学校4年生以上の女子は拳、スネ、膝、ヘッドガードの他に団体公認のスポーツブラタイプの胸のガード(今回は以下「チェストガード」または「ガード」とします)と下腹部を守るアンダーガードが必須となっております。 さらに今年から胸部打撃による心臓浸盪防止のため中学生以下の男子、小学3年生以下の女子にも団体公認のチェストガードが義務づけられるようになりました。 実は昨日もジュニア大会があって私は見に行ってないのですが、先生の話によると子供たちやっぱり試合となるとガンガン打ち合いしているようで、チェストガードをするのは正解だったようです。 んで、今回は小学4年生以上の空手を愛する女性を対象としたお話であります。 アンダーガードにつきましては後日気が向いたら取り上げることにして、今回は胸のガードについて書きますわ。 まずは乳房について簡単な説明します。 このサイトにありますように、乳房組織というのは大胸筋の上に脂肪組織と乳腺でできた、「クーパー靱帯」というコラーゲン繊維で支えられているだけの組織ですので、鍛えて強くすることは不可能です。 長年にわたって乳房組織が傷つけられるとがん細胞ができるリスクが高いという説もありますが、それについてはようわからんですのでここではあえて言わんことにしときます。 まぁ胸を殴られて負傷するのはやった方もやられた方もいい気はしないので私も稽古時や試合、審査時には団体公認orそれと同じ型のイサミのスポンジパッドのガード着用して今まで何の支障もなく来てます。 ところが楽天ブログの空手界での有名人(?)「みけマンマさん」が数回ブログでプラスチック製のパッドのガードのことに触れられていたのが気になったことと、小熊に私のガードを見せた時そのちゃちさに絶句をしておりましたので私もプラスチックガードにだんだん興味を持ったわけですね。 でも、みんなによくても本当に「私にとって」最適なものなのか? サイズの個人差が大きいので一律にどの形でどの材質がいいとは言えない。 私みたいな小さい胸の人と大きい胸の人が同じ形でいいわけない。 胸の大きな人ならば乳房前面だけでなく「谷間」や上下左右も乳房組織がありますので守るべき範囲は大きくなりますし、逆に小さければ無駄にパッド部分が大きくても邪魔だし夏は蒸れるだけですからね。 自分で最適なものを見つけていくしかないんだと思います。 それとプラスチックと一言に言ってもいろんな素材があって硬さや弾力性が違うわけですわ。 いくら人に勧められても使う本人が不快だと使う気しねーぞというわけで、私個人的に空手してく上で欲しい条件として以下の点を考えたんですわ。 ・基本稽古の最中でも邪魔にならない、やたら装着感を感じないこと 組手の直前につけるのはめんどくせえので、最初から道着の下に着て基本稽古から組手までこなしても邪魔にならないこと。 ・蒸れないこと アトピー持ちなんで汗が長いこと同じところにとどまる状態は辛いです。カップの部分もその他の部分もせめて肌に当たるところは吸水性がいいか発散性がいいかの素材で作ってほしいです。 ・洗濯が容易なこと(パッドは水で洗えること) 汗をかくものなので水洗い不可というのは困ります。 最低でもパッド以外は洗濯機で洗えるとなおさら嬉しいな。 ・相手の拳を傷めない 相手の習熟度は様々。自分は何もつけない拳で鉄殴れたとしても相手がそうとは限らない。 自分が硬いパッドで守られているからといって相手に「拳鍛えろ」「分厚いパンチンググローブ使え」とは言えませんしね。 特にうちの流派では一瞬の掴みが認められますのでパンチンググローブを強制はできませんから。 ・装着が簡単 道着に着替えるときにスポーツブラ感覚でつけられるもの 後ろや前で止めるものではなく、かぶって着用するタイプが好き。 ・パッドの大きさ 自分は小さいので最低限守るだけの面積でいい。胸骨の部分は不要。 左右一体でない方がいい。 ・衝撃でパッドが割れない 組手中に割れたら自分も相手も怪我をするのでそれでは本末転倒。 で、「自分にとって」本当に安全で快適なのかは使ってみないと分からない…というわけで今のスポンジ製のガードでもナンの支障もないのですがプラスチック製のパッドがついたものも装着して比較検討を行ってみようということになりました。 そこでいろいろ調べたところ、イサミのプラスチックパッドのガードとニュージーランド製のSuper Cool Guardというのがあったのでそれぞれ注文。 到着が楽しみですねぇ。 使用してどう感じたかは、また気が向いた時にでもお知らせしますわ。 できれば月曜日の上級コースで使って先輩方とガンガンやってみてから感想を書きたいですんで少々お待ちくださいませ。 ちなみに余談ですが女子ボクシングではチェストガード、アブドメンガード(アンダーガード)の着用はプロ、アマともに義務づけられているそうです。 ボクシングの方が女性に対して優しいのかどうかは知りませんが、変な根性論に縛られていないという点では進んでいるといえそうですね。 (私は知らなかったのですが、この21世紀、平成になって20年余りの世の中で試合で女子のチェストガードを禁止して痛みに耐えさせるフルコン団体があることに唖然) ※あ、最後に一言。 これは別にチェストガードいや空手に限ったものではありませんが、ガードやプロテクター類はあくまでも「試合や稽古での衝撃を『緩和』して安全を守るもの」です。 ガードが攻撃のすべてを守るわけではありませんので、ガード着用した上で「受け」や「攻撃のかわし方」はしっかり稽古をしておいてください。 (受けの大切さを知るためにたまに軽くでいいから素手素足で組手をしてみればいかに普段ガード/プロテクター類に甘えているかがよう分かりますわ) 実際の攻撃ではガードをつけているわけではありませんし、何よりもガードやプロテクターつけていても受けやかわしができずにガード越しでももろに衝撃をくらい続けていたらフルコンタクト空手を長く楽しむことはできませんよ。 あと、プロテクターやガード類は「消耗品」ですので緩くなってきたりヒビが入っていたらすぐ新しいのに取り替えてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月22日 14時28分02秒
コメント(0) | コメントを書く
[空手] カテゴリの最新記事
|
|