如意宝珠を求めて、、、
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短歌869
俳句20
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凛とした柴の仔犬も眠る時母親恋しか前あし泳がし
2011年11月11日
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雨降れば舗道の落葉はすべりやすくお気を付けてと箒の老婆が
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夏のまだひと花残りし百日紅バス待つ娘らはブーツにスマホ
おすわりもお手もできないだめ犬が迎えてくれる深夜の玄関
2011年11月09日
目纏(めまとい)を手で払いつつ西日差す森を駆けぬけ昨日に帰る
2011年10月23日
セミの羽一枚土に還れずに軒下秋風クモの巣にゆれ
2011年10月09日
主なき松ある家は更地となりまた家建って子供自転車
本を読むケータイを見る腕を組むバス待つ人らに顔洗う猫
2011年10月03日
夕暮れのお地蔵さんのあしもとで閻魔蟋蟀さびしく鳴いた
2011年10月02日
台風に折れたる生木の匂いたち白き裂け口舐めてみんとす
2011年09月24日
山削るブルの唸りが止んだころ崖滑らんと段ボールの子ら
2011年09月23日
くんくんと鳴いてた犬ももう家族車の窓に風を楽しむ
ローソクをふた息で消す誕生日そうだ今年はコタロウ飼うぞ
2011年09月11日
日にやけた新聞切り抜き追悼抄 悲しい栞伯父の本より
墓参り行く日の朝は台所網戸の羽虫も逃がしてやりぬ
2011年09月10日
玄関を出るも右から履いた靴許せず戻り左足より
2011年08月07日
とむらいに並ぶが如く沿道に山茶花の赤く降りおり
2010年12月17日
土日曜祝祭日の違いなどわからぬ子らに我等育てり
2010年12月01日
噛み殺すあくびの涙も噛み締めるせつない涙もおんなじ成分
2010年11月26日
朝露に濡れた車がぽつねんと残されており交差点横
2010年11月11日
遠き日をひきずり飛ぶや秋の蜂たそがれはまだ仄かにあかるし
2010年11月10日
田仕舞のけむりのやおら右にゆれ田の神さまも帰られますかい
2010年11月09日
通学の子らの求めるハイタッチとまどえどうれし黄色い旗持つ
2010年10月15日
秋の夜の演奏会にはタクト振る夢見てカマキリ鎌ふりおろす
2010年10月03日
カサコソとちぢれ花散り百日紅エアコンの水に桃色ひしめく
2010年08月08日
点滅の赤信号夜の街を往く女たちの頬を翳らせ
2010年07月08日
露の畦モンシロチョウのよろり飛びやり残したることのありなむ
鎌のような月の夜そっと玄関をぬけだす君の足音を追う
ママチャリの背番号3を歌わすは試合の余韻か打ち上げビールか
石段を地蔵の影の這いのぼるのぼりきれずにいつも夕暮れ
2010年06月10日
脱ぎすてし子のズボンのぐんにゃりとこのように親を脱皮するのか
2010年05月09日
玄関を開ければみんな駆けてきて「おかえりなさい」の夢をみました
2010年04月25日
早朝の公園さくらの木の下に赤ん坊抱く夫婦のありて
2010年04月06日
この腕に有刺鉄線入ってて「あっちとこっちで引っ張るの」と君
2010年04月04日
親のないウグイスは水の音に似せ小さい声でくらくなるまで
2010年04月01日
我宇宙かと手を広ぐ我が内にランゲルハンスの島あるを知り
2010年03月23日
孫去りし後の風呂場の水鉄砲父は寂しきガンマンとなりぬ
2010年03月09日
そうなんだそっちは今寒いんだ電話の声はここにいるのに
2010年03月07日
肩引きに会釈で応える母子連れ背におさなごの「ねえだあれ?」聞こゆ
2010年02月28日
道路越しおしゃべりするおばさまのあいだを我身を低くし往く
2010年02月20日
道端に風に倒れた花の瓶直す人ありわたしは過ぎる
2010年01月28日
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菜の花の黄をきそいて冬畑ま白き雪にあしもと埋め
2010年01月23日
月ひとり空に残して終バスのぱおんと鳴いて道なりに消え
2009年09月11日
山すそで誰かが引っ張る夜の闇夜明けは山のてっぺんから
2009年09月01日
アルバムの十五の我と目が合えば情けないぜと寂しく笑われ
2009年08月26日
ローソクの数が多いだ少ないだため息で吹くバースデイケーキ
2009年08月24日
ウ~ンもおっ昼だか夜だかワカンナイネオンに照らされ狂い鳴くセミ
2009年08月07日
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空蝉をにぎりつぶした掌を開けば抜け殻の手がバイバイと動き
2009年08月03日
プクプクと池の魚は顔を出しアメアメフレフレ呪文を唱え
2009年08月01日
真夜中のカナカナの声に驚かされ朝餉を待たず受話器を耳にし
2009年07月21日