腹腔鏡手術
腹腔鏡手術をうけた。全身麻酔だった。8月19日午前中に入院。8月20日12時30分より手術へ。マスクをして「麻酔をいれまぁ~す」の声をききながら、意識がなくなった。「手術は終わりましたよ~」の声で意識が回復。手術後はICUには入らずに、回復室に。30分ほど(だったと思う)して、自分の部屋へ帰らせてもらえた。これが、3時ごろだった。足や手の指先を動かしてみる。異常なく動いているのがわかる。膝や肘を動かしてみる。異常なし。全身麻酔だったのでとりあえず、このくらいにして、安静、安静。全身麻酔は、手術が終わると、直ぐに麻酔が切れて、体が自由に動く。だからといって、急いで身体を動かすと、どんな失敗(後遺症)が待っているかも分からない。半身麻酔(脊椎麻酔)の時は、足の指先、くるぶし、膝、太もも・・・と時間の経過と共に徐々に麻酔が切れていく感触が分かった。太ももが回復して次に、膝を曲げて腰を上げようとしても、なかなか上がらなかった。腰の麻酔が回復するのが、一番遅かった。夜八時過ぎに主治医から、「もう、水を飲めますよ。」といわれて、とりあえず、一口だけ、飲んでみた。むせずに胃袋に入っていった。そして、旨かった。なんせ、20時間ぶりに口にした飲み物である。おしりや背中が暖かくなってきたので、ベッドのてすりを持って少しずつ身体を動かす。体が動くたびに、尿が少しでるような感触がする。尿導管がついているので、尿漏れの心配がない。そして、一眠りする。眼が覚めると、残りの水を飲み干して、ぐっすりと眠りにつく。朝、めがさめて、先ず、尿導管を抜いてもらった。手術後に身に着けていたパンツを見て、歩く始めた孫達の姿を思い出した。早速、自分のパンツに履き替えた。そして、点滴も外れた。これで、天下晴れての自由の身になった。ナースの付きそいでトイレに行った。頭はまだ半分、本来の頭に戻っていなかった。歩くのに少しなんとなき不安が残っている。小便は、座ってすませた。自宅でも、夜の小便はいつも座ってするので、違和感は全くない。朝食は、早速、常食であった。念のために、誤嚥に注意しながら、よく噛んで少しずつ食べ始めた。特に異常はなく、いつもどおりに食事が出来た。ただ、食後、胃腸が下がって内臓が重苦しい感触があった。若い頃、胃の検診でバリウムを飲んだ後のような感じであった。私には「十二指腸潰瘍瑕疵」があって、十二指腸の通りが細くなっているので、これは私の持病でである。朝食後三十分ほどよこになっていると、解消した。「腹腔鏡手術」では、CO2ガスを入れ腹部を膨らませるので、私の場合はこのような後遺症が残る。昼食後、夕食後はこの重苦しさは5~10分ほどになっていた。そして、翌日の朝食以降は食後の重苦しさは解消していた。手術の翌日の午後になると、歩く時の不安感はかなり解消していた。それでも、皆無ではなかった。しかし、翌々日には、歩く時の不安感は全くなくなっていた。腹腔鏡やガスや器具を入れた穴は、ヘソの側とその両横の三箇所に1センチほどの傷が残る。ここを二針づつ縫って、テーピングしてある。浴槽に浸かることは出来ないが、シャワーを使うことは許される。でも、私は、傷口の周囲はタオルで身体を拭いて、ぬらさないように注意してシャワーした。あとはこの傷口がふさがり、一週間後の抜糸を待つだけである。抜糸後も、傷口が完全に治癒するまでは、湯船には、浸からないように注意するつもりである。なんせ、今の時期、万が一、化膿でもしようものなら、大変な事になるのだから…用心はし過ぎるくらいが肝要である。気持を若く持つ事は大切なことではあるが、身体に対しては、実年齢を考えて優しくしてやることが大切である。隣のベッドの人が、入院中の筋力の衰えをカバーするために、入院の前にスクワットを2時間ほどしたら、入院してから、腰が痛くなった、と言っていた。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。