田舎の真夏の行事
それは、三世代交流グラウンド・ゴルフから始まる。田舎の夏の行事の始まりである。三世代とは、子供会・自治会・老人会の三世代のことである。夏休みの初日の行事である。グラウンド・ゴルフは、基本的には個人競技であるので、案外と、すんなりと受け入れられ易い。が、一応は、チームを組んで団体戦も兼ねたプレーになっている。和気あいあいプレーを基本としているので、賞品は優勝チームも最下位チームも同じものにして、全員に行き渡るようになっている。個人成績は、発表のみで、賞品は全員がもらえる参加賞だけとなっている。グラウンドゴルフは、ホールインワンすれば、初めての一年生でもかなりの上位に食い込めるチャンスがあるところが、子供たちにとっても夏休みの待ち遠しい行事の一つとして人気があるところであろう。一年生の子供は、初めてのプレーであり、六年生は六回目であり、小学生最後のプレーである。それこそ、老若男女入り乱れて暑さを忘れてのプレーに夢中になる。大人も、老人も、子供たちに負けないほど、子供になりきってプレーしているのだ。老人たちにとっては、これが若返りの秘訣でさる。子供達は、大人や老人たちから、社会生活の秘訣を、知らず知らずのうちに学ぶことができるのだ。老人たちにとっても、こうしたふれあいのなかから今風の子供達のありていを学んでいるのだ。こんな、一見、無駄のようなことの中にこそ、人間としての大切なものを学ぶ機会があふれている、といえるだろう。このあたりも、田舎のよいところがあるのだろうか?無駄のない生活のなかからは、人間としての大切なことを学ぶ機会は、少ないのかも知れない。よろしければ『ポチーッ』とお願いします。