らっきょう
らっきょうは面白い野菜である。まず、作付地の選択範囲が広い。砂地、赤土、ヤセ地などでも栽培できるのである。そこで、自家用の場合には、石垣のそばとか、柿などの木の根元など野菜作りの邪魔にならないところで、よく栽培される。このような場所で栽培される、ということは、勿論、生育期間が長いということともかかわりが有あるのだ。さらにまた栽培地を選ばないということで、連作が可能であり、それこそ、畑の周囲や、傾斜地、乾燥地…と、幅広い場所での栽培が可能なのである。なんと、それにもまして、1年に2度、分球するのである!定植は8月下旬から9月中旬ごろ。植え方としては、小球を作りたいときには、一か所に3,4球、大球を作りたいときには、一か所に1球を植えるとよう。また、浅植えすると分球数が多くなるが球が小型化する。深植えすると、分球はしにくくなって大球となる。覆土は土質によって異なるが、6cm程度とするとよい。植えつけ期から初冬にかけては雑草の発生が多いので、条間を軽く中耕して浅く土寄せする。生育適温は、20~23℃と言われ、30℃以上の高温になると休眠する。低温には比較的強いが、厚さには弱い。* * *気になる、分球を時期であるが、8月下旬に植えたラッキョウは、9月になると芽を伸ばす。そして、10月~11月に1回目の分球ができる。この、年内の分球は種球の大きいものほど多くなる。1回目に分球した球は、冬期に養分を蓄えて春の気温の上昇とともに2回目の分球を行う。12月以降は寒さで地上部の生育は緩慢になるが、この冬期の肥料の効果がよくないと2回目の分球がすすまない。* * *だとすれば、施肥がきになるところである。1平方mあたり・・・元肥は、苦土石灰40g、化成肥料50g。追肥は、硫安60gを3回に分けて施す。追肥の時期は、発芽期、10月中旬、2月上旬頃である。* * *こうして、採れた自家製のらっきょうを漬け込むと、カリッとした快感ともいえるような匹敵するような食感を味わうことが出来る。* * *よろしければ『ポチーッ』とお願いします。