大麦と半割大豆の姿のままのもろみの漬け込み
味付けのりの入っていた瓶を使って、昔ながらの大麦と半割大豆の姿のままの防腐剤の入らないもろみを漬けこんでいる。一袋800g入りの「もろみの素」が手に入ったのである。店に行けばいつでも手に入る、というしろものではない。人づてに話を聞いて、その店に行ってみたが、今は「無い」し、いつ入荷するかはわからない、ひょっとすると今日このあと入荷するかも・・・ということであったので、入荷したらすぐに電話をもらうことにしてその日は帰宅した。数日待ったが、なかなか電話がなかった。こちらから電話をいれてみようか、と、思いながら、ついつい、忘れかけていた、十日ほど経ってから、今、入荷しました。と電話がはいった。すぐに車で飛んで行った。「もろみの素」は一袋800g入りで760円であった。大麦と半割の大豆を蒸して冷ましてもろみ麹を混ぜて発酵させたものであった。帰宅して早速、このもろみ麹を丁寧にほぐしてガラス瓶に入れて、濃口醤油600gと本みりん400gを加えてよくかき混ぜてから日向において、毎日朝夕二回、よくかき混ぜるのである。ほぐした手の指先は、もろみ麹菌が付着して黒くなっていた。最初の数日は、かき混ぜると醤油のにおいや麹のにおいがしていたが、数日するともろみらしいにおいが瓶のなかから漂ってきだした。こうやって、一週間ほどで、大麦と半割大豆の姿のままの昔ながらのもろみが出来あがる。生姜(土生姜ではなくて、今が旬の生生姜)やなすやきゅうり(親指大位の太さのまだ花のすぼみが残っているくらいのきゅうりが旨い)を刻んで加えても美味しい。出来あがったもろみを早速、炊きたてのごはんに乗せて頂いた。もろみだけで、何杯でもごはんが食べられそうであった。自家製であるので、市販のもろみのように防腐剤など一切使っていないので、このもろみがあれば、猛暑の夏でも、食欲が落ちることはなさそうである。サラダの美味しいドレッシングにもなりそうである。上戸の人ならおさけの肴にも充分にいける。ちなみに、このもろみの素が手に入るのは、夏場だけだそうである。