脳みそが煮えくりかえりそうやぁ~
『脳みそが煮えくりかえりそうやぁ~』と、わめきながらも、走り回って、遊んでいたのは、半世紀以上も前のことであった。お陰さまで、脳みそは今のところまだ、腐らずにいる。最近の脳みそは、かなり古臭くなってそろそろかびていそうな猛暑であろうが、かろうじて、腐らずにいるようである。そろそろ、梅雨明けが近付いているようだ。もろみの種菌を買って、今年二回目のもろみの仕込みをしよう。五月に仕込んだが、日中はともかく、朝夕の寒さの影響もあってのことか、暑さ不足のせいと思われて、味が劣っていた。美味しいもろみは、夏場の一日を通じての高温があるほうが美味く熟してくれる。自家製もろみは、脳みそが煮えくりかえりそうな暑さのなかのガラス瓶の中で、一週間、朝夕、丁寧におたま、勿論木製の、でかきまぜてやるのだ。もちろん、加える醤油もカルメラ色素などで着色されていないことは勿論、防腐剤など醤油としては不要な要素が加わっていないものが、家庭で作る美味いもろみには必要である。もちろん、このもろみの種菌は大量生産品ではないし、予約注文が必要である。購入して、エアコンをかけた車内であっても、発砲スチロール等に入れて持ち帰るくらいの注意深さが必要である。もちろん、持ち帰り途中では買い物などの寄り道などしないくらいの心がけがよろしい。もちろん、もろみの種菌は、出かける前にあらかじめ準備しておいて、自宅について、すぐにガラス瓶に入れて仕込みをすることである。冷蔵の宅配便など、配送の途中経過を自分の目で確かめられないような配送は選択しないほうがよい。なんせ、温度変化に敏感な種菌なのだから・・・ま、この程度の注意深さは、最低限の心得である。夏場の食生活の基本であろう。他人任せの食べ物ほど怖いものはない。食中毒をあなどるなかれ・・・である。とくに、子供や老人にとっては・・・である。『脳みそが煮えくりかえりそうやぁ~』とわめきながらの遊びや生活のなかで、気づかないうちに自然に、こんな基本を身に着けていた子供の頃の田舎の生活が思い起こされるのであった。日中食品汚染【電子書籍】[ 高橋五郎 ]価格:800円