カテゴリ:雑話・その他
爺さんが死んだ。
御年90歳。大往生だった。 ガキの頃よりかわいがってくれた。 うっとうしいと感じるくらいかまってくれた。 晩年はボケて大変なだった。 数カ月前に入院して、やっと先週病院に見舞いに行った。 俺のことは判ったんだろうか。 爺さんは痩せこけ、うわごとのように声を上げているだけだった。 数カ月間での変わり様に俺はとてもびっくりした。 そして涙が止まらなかった。 何度も謝り、ありがとう言うのが精一杯だった。 それから一週後の今朝早く、爺さんは旅立った。 沢山の人が訪れ、できる限りのことをした。今夜はきっと寝ずの番。 この時間になってやっと落ち着いた。 爺さん。 ありがとうな。 明日もまたバタバタするだろうから今のうちにもう一度言っとくよ。 爺さん。 ありがとうな。 ゆっくり眠ってくれ。 おやすみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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