TAKA’s Keyword & Diary2～死ぬまで１８歳～

途中からですがﾃﾚﾋﾞを付けたら丁度やっていたので､ついつい見てしまいました｡
昨年の特番や本などもでているのでご存じの方も多いと思いますが､長島千恵さんという乳癌との闘病を続ける女性のﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰなのですが｢生きる｣ということに関して本当に色々と考えさせてくれます｡
｢今日何していたの？｣と恋人に聞かれ｢生きてた｡｣と答える彼女｡今までの当たり前だった生活が癌によって奪われてしまい､同時に1日やひとつひとつの言動が大きなもの､特別なものとなってしまう｡皮肉なことに僕らは普段と違う状況に置かれた時に初めて､普段の幸せや周りの人の暖かさに気付かせられる｡やっぱり改めて思うのが周りの友達や恋人や家族に､常に敬意を持って接することができる人間でありたいなってこと｡
よく飲み会なんかの席でお世話になっている親友のことをはめをはずして､過剰にﾊﾞｶにしたりする人がいるけど､いくら近い距離にいても相手への敬意は忘れてはいけないと思う｡
そして何よりすごいと思ったのが恋人の太郎さん（だったっけ･･･）が｢俺は千恵にもし胸や髪の毛（乳がんのために）がなくなったとしても千恵が千恵である限り愛していく｣みたいなﾌﾚｰｽﾞがあって､本当に心を揺り動かされた｡愛していてもここまで言える人なんてまずいないでしょ｡でも確かに自分の大切な人が同じ状況だったらきっとこういう気持ちになるのかもしれないけど｡男って信用できない小さなやつばっかじゃないんだよって示してくれてる気がした｡
実は自分にも同じような経験があって､Plastic Arrowが結成されてまだ間もない頃に数少ないﾐｭｰｼﾞｼｬﾝの仲間のひとりでMさんって人がいた｡彼女は歌声も美しいんだけどｽﾃｰｼﾞを降りても本当に気さくで､他のﾐｭｰｼﾞｼｬﾝ仲間のﾗｲﾌﾞに一緒に行ったり会う度に｢お互い頑張ろうね！｣ってよく励まし合ってた仲でした｡でもそんな彼女のHPを覗いてみて本当に衝撃だったのをよく覚えています｡HPのﾄｯﾌﾟﾍﾟｰｼﾞには｢癌と闘うｱｰﾃｨｽﾄMさんの応援ﾍﾟｰｼﾞ｣という文字が書かれていたのです｡ﾌﾟﾛﾌｨｰﾙなどを読んでみてさらに驚いたのですが､すでに何度も色々な場所に転移していて入退院の繰り返しだったようです｡普段はいつも笑顔でそんなことを微塵も感じさせない人だっただけに本当に驚きました｡そのHPを発見してから暫くしてﾒｰﾙや連絡も途絶えてしまいHPも検索できなくなってしまっていました｡この番組を観てMさんのことをまっ先に思い出しすごく心配になりました･･･変わらず元気でいてくれれば良いのですが･･･