今週のHAWAII情報(No.315)
今日はパールハーバーにある太平洋航空博物館についてご案内したいと思います。パシフィック・アビエーション・ミュージアム・パールハーバー(太平洋航空博物館パールハーバー)オアフ島の中央、真珠湾(パールハーバー)には、海に沈む戦艦アリゾナの上に建てられたアリゾナ記念館をはじめ、降伏調印の場となった戦艦ミズーリ、対馬丸を沈めたUSSボウフィン潜水艦、パシフィック・アビエーション・ミュージアム・パールハーバー(太平洋航空博物館パールハーバー)など、日本とアメリカにとって歴史的にも重要な場所が保存され、一般の人々に公開されています。なかでも、2007年にオープンした「パシフィック・アビエーション・ミュージアム・パールハーバー(太平洋航空博物館パールハーバー)」は、真珠湾攻撃の第一波を収録したフィルムの上映や第二次世界大戦当時の貴重な戦闘機、戦闘シミュレーターなど数多くの展示物があり、真珠湾にある見どころの中で最も新しい施設となっています。そのパシフィック・アビエーション・ミュージアム・パールハーバーは、ワイキキから西へ車で約30分、真珠湾に浮かぶ島フォード・アイランドにあります。1941年12月7日の日本軍による真珠湾攻撃を耐えしのいだ米軍の旧格納庫(ハンガー37)を改装して作られ、非営利団体により運営されています。総面積3,906平方メートルの館内には、真珠湾攻撃時の軍用機をはじめ、太平洋戦争に使用された零戦、B-25ミッチェル爆撃機など貴重な航空機の数々が展示されています。博物館入り口すぐには、200名収容可能な劇場があり、日本軍による真珠湾への奇襲攻撃をテーマにした12分間の映像を見ることができます。総面積2,325平方メートルの展示エリアでは、日本軍の航空母艦「飛龍」のデッキ上に配置された奇襲前の零戦のジオラマをはじめ、被弾してニイハウ島に緊急着陸した零戦にまつわる展示や、1942年4月の日本本土に対するドーリットル空爆にて使用されたものに類似した本物のB-25B爆撃機、ジョージ H.W.ブッシュ前大統領も訓練で使用した本物のステアマンN2S-3などが展示されています。また、館内の一角には飛行シミュレーターがあり、米海軍のワイルドキャットまたは日本軍の三菱零戦を操縦し、臨場感溢れる空中戦を体験することもできます。この他にも、米海軍の雰囲気が味わえるカフェテリア、ユニークなアイテムが揃うギフトショップなどもあります。博物館そばには、戦時中に修理施設として使用された復元格納庫(ハンガー79)があり、ガイド付きツアーで見学することができます。この床面積8,000平方メートルの復元格納庫内では、1940年代の航空輸送機部隊が当時の様子を忠実に復元されて展示されているほか、第二次世界大戦中の工具を使った航空機の復元作業や、これから復元されて博物館の既存コレクションに加えられる航空機も見ることができます。復元格納庫の青いガラス窓には、1941年12月7日の日本軍の攻撃による弾痕が無数に残り、また博物館正面にある管制塔にも攻撃の傷跡を見ることができます。ちなみに映画「パールハーバー」でも管制塔として使用された赤白の塗装が施されたタワーは、実は潜水艦の脱出訓練用の施設で、その前にある建物が本来の管制塔です。真珠湾攻撃がテーマとなると、ちょっと目を背けたなってしまいますが、日本語ガイドツアーでは、圧倒的な運動性能を誇った零戦やそのエンジンの話、攻撃時に施設にいるアメリカ兵に手で合図して待避させてから折り返して爆撃した話など、非常に興味深い話を聞くことができ、さらに太平洋戦争後に活躍した様々な航空機やその復元課程も詳しい説明を聞きながら見ることができます。博物館があるフォード・アイランドへは、USSボーフィン潜水艦博物館にて入館券およびシャトルバス乗車券を購入し、真珠湾内の各施設を13分毎に巡回するシャトルバスを利用。なお、フォード・アイランドは米軍の施設内にあるため、博物館へ行く際は荷物の持ち込みに制限があり、カメラ(ケースなし)、財布、携帯電話以外はUSSボーフィン潜水艦博物館内にある荷物預かり(有料)に預ける必要があります。パシフィック・アビエーション・ミュージアム・パールハーバー (太平洋航空博物館パールハーバー)Pacific Aviation Museum Pearl HarborHangar 37 on Ford Island, 319 Lexington Blvd., Honolulu, HI, 96818Tel (808) 441-1000URL http://www.pacificaviationmuseum.org/jp 参考文献 ハワイ州観光協会 go-hawaii オアフ観光協会 visit-oafu welcome to hawaii Hawaii-ai