今週のHAWAII情報(No.697)
ABCストアの「ABC」って何? ワイキキ滞在中の旅行者なら、間違いなく―度はお世話になるハワイのコンビニエンスストアのパイオニアがABCストアだ。ABCストアのサクセスストーリーはワイキキ観光史の一部であるだけでなく、日系人史でもある。 創始者は日系2世のシドニー・コササ氏。ABCストアの前身はコササ・ファミリーが1949年にホノルル市内に開業したドラッグストア(薬局を兼ねた雑貨屋)だった。 1960年代にマイアミビーチを訪れたコササ氏は、そこに建ち並ぶストアを見て将来のワイキキの姿を描いた。ハワイに戻るとすぐにワイキキに物件を探し、未来のビジョンを誰よりも早くビジネスとして開花させたのだった。ABCストア1号店は1964年にオープンした。店のコンセプトは「旅行先で必要なものすべて」滞在中の「もしも」に対応する薬や日用品、食料品からおみやげまで、旅行者の視点で商品を揃えた。 旅行者数の増加とともに次々と店舗数を増やし、現在では、ハワイに30店舗以上、グアム、サイバン、米本土のリゾートにも進出している。 店名の「ABC」は、創始者が「アルファベットの最初の3文字なら、英語圏外からの旅行者でも、間違いなく読んで覚えてもらえる」と考えてつけたものだという。 実に素晴らしい先見の明・発想の持ち主だったのです。 参考文献 ハワイ州観光協会 go-hawaii Alohafan(アロハ検定)