それぞれの島の楽しみ方(No.25)
「ハワイのミュージアム、見どころ」 それぞれの島の楽しみ方(No.25) 常夏の楽園・ハワイ。アメリカ合衆国のハワイ州に属するハワイ諸島はハワイ島、マウイ島、ラナイ島、オアフ島、カウアイ島などの8島に加え、約124の小島から成り立っています。 美しい自然環境のなかで、独自の文化が育まれてきたハワイ。その文化のバックボーンを知っていれば、ハワイの旅はもっと面白くなるはず。今回は、独自の自然や文化が息づくハワイの島々には、数多くのミュージアムが点在しています。歴史、伝統工芸、クジラ、海・・・。個性的なテーマに基づいた展示を見学すれば、ハワイの魅力をもっと深く楽しめるはず!島々に点在する美しき史跡や歴史的な見どころをご紹介します。 ハワイ最大級の規模が魅力。オアフ島のミユージアムたち 歴史や文化、芸術を楽しむミュージアムめぐり。まず訪れたいのは、ハワイの島々の中心地でもあるオアフ島。オアフ島には、ハワイの中でも最大級の規模を誇る魅力的な美術館や博物館が点在しています。たとえば、ホノルルに位置する「ビショップ・ミュージアム」は、ハワイ最大の博物館として人々に愛される場所。 ハワイの歴史や文化の保存と研究をテーマにした広大なミュージアムには、カメハメハ大王の子孫であるバーニス・パウアヒ・ビショップ王女が収集したハワイの美術品や工芸品などをはじめ、ポリネシア文化と深い関わりを持つ多彩なコレクションが収められています。美術品だけでなく、昆虫標本など自然に関する展示も豊富で、その規模はアメリカ合衆国屈指とも言われています。 ハワイ最大の美術館として知られるのが「ホノルル・ミュージアム・オブ・アート」です。1927年にオープンしたこの美術館は、ハワイだけでなく世界中から集められた美術品が所蔵されています。浮世絵などのアジア美術から、ヨーロッパの名画、ハワイの伝統工芸品など、5万点以上ものコレクションを備えており、さまざまな企画展も実施。そのコレクションの質の高さは、国際的にも高い評価を得ています。日本語によるガイドツアーに参加すれば、コレクションの魅力をより深く楽しめるはずです。 このほか、同館では、アメリカの大富豪ドリス・デューク氏の別荘として建てられた「シャングリラ」へのツアーも開催。さらに、ワイキキから車で15分ほどの高台に位置する「ザ・コンテンポラリー・ミュージアム」も運営しているので、興味のある方はぜひチェックをしてみてください。 各島の個性を反映したネイバーアイランズのミユージアム。 ネイバーアイランズのミュージアムの面白さは、各島に息づく歴史や文化を反映した個性的な展示が行われていることでしょう。たとえば、ホエール・ウォッチングの聖地として知られるマウイ島には、クジラや海をテーマにしたミュージアムがあります。 カアナパリ・ビーチに面したショッピングセンター「ホエーラーズ・ビレッジ」内の「ホエーラーズ・ビレッジ・ミュージアム」では、ラハイナの捕鯨全盛時代(1825年~1860年)頃に用いられた捕鯨道具や当時の写真資料などのほか、鯨の骨や歯を用いた繊細な彫刻品「スクリムショウ」などの工芸品を展示しています。 このほか、ハワイ最大規模の水族館「マウイ・オーシャン・センター」でも、マウイの海に関する豊富な展示が。いずれも、クジラ好き&マウイ好きなら要注目のスポットです。 ワイルドな自然が魅力のハワイ島。世界で最も活発な火山といわれるキラウエア火山を有するこの島には、もちろん火山に関する展示を行うミュージアムがあります。ハワイ火山国立公園内、ハレマウマウ火口を見下ろす場所に建っているのが「トーマス・A・ジャガー・ミュージアム」。キラウエア火山の研究者でハワイ火山観測所の創立者でもあるトーマス・A・ジャガーの名を冠したこのミュージアムでは、キラウエア火山の地質や地層に関する展示やビデオ解説などが楽しめます。火山についての知識を得れば、キラウエア火山の迫力をより楽しめるはず。このほか、ハワイ島にはコナコーヒーの歴史や文化などを紹介する「コナ・コーヒー・ミュージアム」も。こちらもコナ観光の際にはチェックしたいスポット。ハワイの歴史に触れるなら「プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園」も見逃せません。 カウアイ島のリフエに位置し、カウアイ島やお隣のニイハウ島の伝統工芸品などを展示する「カウアイ・ミュージアム」をはじめ、ネイバーアイランズにはまだまだ他のミュージアムが点在しています。ハワイの美しい風景と心地よい雰囲気のなか、島々の魅力をより深く掘り下げてくれるミュージアムたち。これらのスポットを訪れれば、今よりももっともっとハワイが好きになること間違いなし! ハワイ各地に点在するミュージアムの魅力をお伝えした今回の『ハワイ通』。各館では、それぞれに個性的なコレクションを展示していますが、期間限定の企画展に注目すると、その魅力がちょっと違う角度からも楽しめるかもしれません。たとえば、「ビショップ・ミュージアム」では、2014年の4月20日までアメリカで初となる「ドラえもん展」を開催されました。また、「ホノルル・ミュージアム・オブ・アート」では、毎月最終金曜の夜に「アート・アフター・ダーク」を開催。館内がパーティー会場のようになり、音楽やダンスなどさまざまなイベントが行われているんですよ。