それぞれの島の楽しみ方(No.27)
常夏の楽園・ハワイ。アメリカ合衆国のハワイ州に属するハワイ諸島はハワイ島、マウイ島、ラナイ島、オアフ島、カウアイ島などの8島に加え、約124の小島から成り立っています。 海を茜色に染めるサンセット、雲海越しに眺める朝日の輝き、大空に架かる虹との出合い・・・など。ハワイの島々で待ち受ける、数々の旅の瞬間たち。10年後、20年後も忘れられない、“美しき一瞬”に出合う旅を。 今回は、そのような島々の魅力をご紹介します。 スケールの大きなサンセット&サンライズ思わず息をのむ。 今、この瞬間にしか出合うことのできない風景を求めて・・・。そんな旅を楽しむなら、やっぱりはずせないのが、サンセットやサンライズの時間です。ハワイの雄大な自然がひときわドラマチックに輝くのがこの時間帯の魅力。ハワイの島々には、多くのサンライズ&サンセットの名所が点在しているのです。 サンライズやサンセットを眺めるなら、なんといってもハワイ島の「マウナ・ケア山」がおすすめです。標高4,205mを誇るこの山はハワイの最高峰で、古くからハワイアンの聖地として神聖視される場所。天候が安定し、空気の澄んだ山頂周辺には、世界各国の天文台が置かれていることでも知られています。 朝日を受けて刻々と色彩を変える空や、雲海を染めあげる夕陽、満天の星降る夜空・・・など。「マウナ・ケア山」へは、サンセットやサンライズ、星空観測のツアーなどが数多く催行されていますが、いずれの時間帯に訪れても圧巻の光景が楽しめます。標高が高い場所なので、早朝や夕暮れ時は寒さが身にしみますが、サンセットやサンライズを眺めれば、そんな苦労も吹っ飛んでしまうはずです。 また、ハワイ島の「マウナ・ケア山」だけでなく、マウイ島最高峰の「ハレアカラ山」(標高3,055m)も人気のサンライズ&サンセットスポット。ハワイ語で「太陽の家」を意味する山だけあって、その美しさは言葉では表せないほど。オアフ島で朝日を望むならハワイのシンボルとして愛される「ダイヤモンドヘッド」の早朝登山にチャレンジするのもおすすめです。 美しいサンライズやサンセットが楽しめるのは、もちろん山の上だけでもありません。ハワイの島々に点在する美しいビーチのなかにも、朝日や夕陽の名所として知られる数多く場所があります。 たとえば、オアフ島のノースショアに位置する「サンセット・ビーチ・パーク」や、マウイ島のワイレアに位置する「マケナビーチ」は、大海原と夕陽が織りなすスケールの大きな夕陽が楽しめる場所。また、ハワイの島々を代表する名所「ワイキキ・ビーチ」やアラモアナ・ショッピングセンターの目の前の「アラモアナ・ビーチ」も美しい夕景が眺められる場所。もちろんワイキキ周辺のホテルのプールからサンセットを望むのも、とびきり贅沢な時間です。 さらに、朝日を楽しむなら、ちょっと早起きしてオアフ島の東海岸の「ラニカイ・ビーチ」や「カイルア・ビーチ」へ足を運んだり、「カネオヘ湾」へのサンライズクルーズに参加したりするのもおすすめ。もちろん、日の出や日の入りの時刻は季節や場所によって異なるので、事前のチェックは忘れずに! 幸運に導かれてとっておきの瞬間に出会う。 きらきらと輝く南国の陽射しのもと、美しい大自然が広がるハワイの島々。この楽園を旅していると、ふとした瞬間に美しい自然現象や動物たちと出合うことがあるもの。「見られてラッキー!」。そんな喜びをかき立ててくれるものの代表格といえば、風景に七色の彩りを添えてくれる「虹」や、澄んだ海を泳いでいる際中に出くわす「ウミガメ」たちではないでしょうか。 「虹」や「ウミガメ」は、古くからハワイアンの人々にとっても守り神や幸運の兆しとして大切に考えられてきた存在。もちろん、ハワイを旅している際中に期せずして「虹」や「ウミガメ」に出合えることもありますが、自分の手でそんな幸運をたぐり寄せるなら、「虹」や「ウミガメ」に出合いやすい場所を訪れるという手もあります。 たとえば、「虹」との出合いを楽しむなら、水量豊富な滝を目指すのがベター。ハワイ島のヒロの西側に位置する「レインボー滝」は、その名の通り、鮮やかな虹が現れることが多い滝です。また、カウアイ島のリフエ北部に位置する「ワイルア滝」は、水量も多くアクセスも良好のおすすめスポット。オアフ島のホノルルの東に位置する「マノア滝」も、美しいトレイルの奥に虹が待つことで有名です。もちろん、いずれの場所も虹が出るかどうかは、水量や天候次第。それぞれの場所に虹が出やすい時間帯などもあるので、まずは現地の人に聞いてみるといいでしょう。 また、「ウミガメ」に出合うなら、やはり彼らが多く生息するビーチを訪れるのがおすすめ。たとえば、オアフ島のノースショアに位置する「ラニアケア・ビーチ」は、「ウミガメ」に高確率で出合えることで有名。ほかにも、マウイ島の「カアナパリ・ビーチ」やハワイ島の「カハルウ・ビーチ」が「ウミガメ」に出合いやすいことで知られています。ハワイ語で「ホヌ」と呼ばれる「ウミガメ」は、ハワイの人々にとって大切な存在で。保護活動も盛んに行われているので、立ち入り禁止区域に入ったり、故意に触れたり近づきすぎることはもちろんNG。ハワイの島々では「ウミガメ」に出合うためのオプショナルツアーやアクティビティも数多くあるので、利用してみるのもおすすめです。 このほか、オアフ島のノースショアに到来するビッグウェーブや、マウイ島をはじめ各地で観測できるザトウクジラの群れなど、季節限定(いずれも冬)で出合える美しい自然現象や動物たちの姿もあります。次回のハワイ旅を計画する際には、「その時期にしか出合えない」美しき瞬間を目指してみてください! ハワイを旅する幸せを感じる瞬間は、もちろん風景や動物との出合いだけではありません。朝陽が降り注ぐホテルのテラスで味わうとびっきりの朝食や、ファーマーズマーケットで出合った旬のフルーツ、町歩きの合間に発見したとびきりのローカルグルメ・・・など。“舌”で楽しむハワイの幸せな瞬間も、ゆっくりと楽しんでください! ハワイ島マウナケアからのサンセット カウアイ島のサンセット ノースショア (オアフ島)