今週のHAWAII情報(No.1002)
ALOHA!!今日は火の神ペレのお話し ☆ 火山の女神ペレが住むと言われるハレマウマウ火口 ハワイ島、ヒロの南西約48キロメートルにある「ハワイ火山国立公園」には、活発な火山活動が続くキラウエア火山があり、ユネスコ世界自然遺産に登録されている。 火山の女神ペレが住むというハレマウマウ火口は、2018年の大規模噴火で大きく陥没。2020年12月にも噴火したが、現在は一部の区域を除きアクセス可能で、その雄大な自然のエネルギーを近くで感じられる。キラウエア火山が噴火するたびに、ハワイの人々はペレの怒りだと畏怖するが、その理由はハワイの伝説にある。昔々、ペレは、ハワイ語で”海のの彼方”を意味するカヒキからハワイ諸島最北の島へ、兄弟姉妹を引き連れてやって来た。カヒキを離れた理由は諸説あるが、一説にはペレが姉(海の女神・ナマカオカハイ)の夫を誘惑したため姉と仲違いし、カヒキを追われたとされている。ハワイ諸島へ達したペレには、永遠の炎を燃やし続けるための深い穴が必要で、ニイハウ島、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、カホオラヴェ島と次々に穴を掘ったが、ナマカオカハイはそのたびに穴を海水で満たしてしまう。やがてマウイ島のハナでふたりは激突。ナマカオカハイが勝利を収めたが、ペレの魂は体を離れた後、ハワイ島のキラウエア火山に辿り着き、永遠の炎を燃やし続けることができたという。ペレが住むことになったハレマウマウ火のマグマは、ペレの情念だとハワイの人々に信じられている。ハヮイ島は、ハワイの伝説が人々の暮らしのなかに残る、エネルギーあふれる大地なのだ。