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2024.02.03
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カテゴリ:人生訓

 今日は節分です、節分とは雑節のひとつで、立春の前日で、旧暦の年の暮れ、年頭にあたります。節分の風習は、新年のよい気を取り入れるための邪気払い。九星気学、中国占星術での年の変わり目は旧暦節分。この日をもって、新年とします。
 豆まきは、中国から伝わった「追難(ついな)」の儀式に由来。旧暦大晦日に宮中で行われる「鬼遣(おにやら)い」の儀式として始まりました。これが現代の豆まきの元になった行事です。
 「まめ」は魔目。鬼の目をめがけて豆を打ちます。
「焼い嗅がし」は柊の小枝に焼いた鰯の頭を刺した魔除け。鰯の悪臭が鬼を寄せつけないと考えられていました。他には大蒜や葱、焼いた髪の毛を吊るす地方もあります。

 節分は冬季か春季かの正解は冬季。しかし、翌日が立春だから、すでに春の匂いの濃い冬季といえる。
この辺の事情をみごとに語っているのが、芝居好きならお馴染みの河竹黙阿(かわたけもくあ)()(文化13〜明治26181692›)快心の歌舞伎狂言『三人吉三(さんにんきちさ)(くるわの)初買(はつかい)
序幕の「大川端(おおかわばた)庚申塚(こうしんづか)の場」のお嬢吉三の名科白(めいせりふ)だろう。

 月も(おぼろ)に白魚の(かがり)(かす)む春の空、つめてえ風もほろ酔いに心持(こころもち)よくうかうかと、
 浮かれ(からす)のたゞ一羽(ねぐら)へ帰る川端で、(さお)(しずく)(ぬれ)()で泡、思いがけなく手に入る百両。
 ほんに今夜は節分か、西の海より川のなか落ちた()(たか)は厄落とし、(まめ)沢山(だくさん)一文(いちもん)(ぜに)
 違って金包(かねづつ)み、こいつあ春から延喜(えんぎ)がいヽわえ。

止めの「春から延喜(=縁起)がいゝ」の春は翌朝からとも夜のうちからとも受け取れる。
本来節分とは文字どおり季節の分かれ目の意味で、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前日をさし、したがって一年に四回あった。平安後期、摂政藤原道長の栄華を中心に書かれた歴史物語『栄華物語』峰の月に「秋の節分にいと()く入りぬべければとて、七月(ふみづき)三日内(みかのうち)に帰らせ(たまふ)」とあります。
旧暦七月三日だから、「秋の節分」とは云うものの、正確には立秋前日すなわち夏の最後の日なのだ。
 「三人吉三」のお嬢吉三は直後、登場したお坊吉三にゆすられて女から男に変身、ここには八百屋お七のパロディーということを含めて、冬が春に変身することと重ねた趣向もあるのかもしれません。


そして明日24日は「立春」です。
立春大吉(りっしゅんだいきち)
 二十四節気の第一。節分の翌日です。暦の上ではこの日が寒さのピークで、立春以降の寒さを残寒、余寒と言います。
 立春の日。禅寺では朝一番の若水で墨を招り、半紙に縦書きに「立春大吉」と書いて門に貼ります。 一年間の無病息災、そして開運のおまじないです。

春一番は、春先に初めて吹く南寄りの強風。気象庁の定義では「立春から春分までの間で、日本海で低気圧が発達し、初めて南寄りの強風(秒速8m以上)が吹き、気温が上昇する現象」。平均して2月下旬頃に吹く。

2025
年から4年ごとに22日になり、2057年と2058年は2年連続で22日になるなど、今世紀の末にかけて22日になる頻度が高まる傾向にあるということです。

※1984
年(昭和59年)に「立春」25日、「節分」24日と例年よりも1日遅くなっています。






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最終更新日  2024.02.03 08:34:05
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