地球環境と屋上緑化
現代社会について回るものといえばストレス。ストレスとどのように向き合っていくかが現代人の課題だったりします。ストレスを感じる日々にふと安らぎをもたらしてくれるもの、その代名詞といえば緑ですね。目が疲れたときに見る遠くの緑、頭をリフレッシュしたいときの森林浴、暑いときに涼む日陰、週末の園芸...ストレス社会の現代だからこそ、その必要性、効果は大きくなっているはずです。 少し話は変わりますが、近年、都心においてヒートアイランド現象という深刻な問題があるのをご存知でしょうか。ヒートアイランド現象とは、都心部の気温が郊外に比べて高くなる現象。これは都市部のビルの蓄熱作用や、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガス排出量の増加が大きな要因となっています。これから来る暑い季節がさらに暑くなってしまうのも、このヒートアイランド現象の影響といえるでしょう。 ストレスを解消する効果と、温暖化やヒートアイランド現象への対策として「屋上緑化」という手法が注目を集めています。多くのビルの屋上や家屋の屋根は全く利用されていないケースが多く、その空きスペースを緑化するという手法です。 真夏の屋上の表面温度は60℃以上にもなると言われていますが、緑化することにより気温と同じくらいの温度まで下げることができます。これは緑が照り返しやコンクリートの蓄熱を抑えるうえ、蒸散作用の働きで気化熱を奪うことなどにより温度を下げるためです。また、最上階の室温にも影響を与え、条件にもよりますが数度下げることもあるようです。さらに緑の光合成が二酸化炭素を減らしてくれるという効果もあります。 ヒートアイランド現象に限らず地球温暖化対策には、温室効果ガスの削減が必要です。2005年2月16日に発効となった京都議定書内で日本に課された目標は温室効果ガス排出量を6%削減すること。これを実現するためのプロジェクトがチーム・マイナス6%です。 東京都は東京都自然保護条例の中で新築・改築ビルに対し、屋上の緑化可能面積の20%以上を緑化する義務を設定しており、緑化運動は大きな流れとなっています。 屋上緑化というと少しとっつきにくいですが、ベランダガーデニングやデスクに緑を置くだけでも大きな効果を発揮するはずです。まずは身近なところから緑を置いてみるのはいかがでしょうか。 土いじりが好きな方にお薦めしたいのがベランダガーデニングに最適な「空の土」。標高3,500~4,000mの高山から採取した高純度の安定腐植泥炭で、大変軽く通気性・水もち・肥料もち等に優れています。そして、この「空の 土」を使用した菜園キット「スカベジ」は、ほとんど手間がかからず失敗も少ない菜園キットです。 また、机の上に少し緑を増やしたい方には「グリーンガラス」がお薦め。これらはハイドロボールという植え込み材が無機質な物質で出来ている為、有機質の土と比べて虫がわきにくく室内でも清潔に緑が楽しめます。また、鉢底に水がためられるため水遣りも週に1、2回で大丈夫。植え込み材は洗えば何度でも再利用ができます。コンパクトサイズなので机の上をはじめとして、緑が欲しいところにピンポイントで置けます。 私も以前机の上において、この緑に癒しを求めていました。愚痴ばかり聞かせて育てているからか、私の周りの緑はすぐに横に向かって伸びてしまいます。まっすぐ上に向かって育てられるようにしたいものです...。※ 「チーム・マイナス6%」とは、1997年に採択された京都議定書に定める日本の目標、 温室効果ガスの排出量6%削減を目指した国民的プロジェクトです。※ スカベジ スカイベジタブルの略で、ローメンテナンスの「空の土」