ちょっとそこまでひとり旅だれかと旅・田中角栄秘録
「ちょっとそこまでひとり旅だれかと旅」はイラストレーター・エッセイストの益田ミリさんの旅行記だった。そんなにザツザツの内容ではなく、ゆる~い文章で書かれておりサクサク読了した。今回は海外編もあったがやっぱりゆるいタッチで書かれていたが今回は「だれと行った」というところに重きをおいており、いちいち「オカン」・「彼」・「仕事仲間」など書かれていたが、私は「その部分。そんなに重要か?」と思ってしまった。だって内容はミリさんの旅行話で行った先の宿・かかった交通費・現地で食べた物・買った物・名産物などの紹介が中心だったので…。ただ車中での会話はオカンと彼氏とは違うだろうが、まぁ、こんなものだろう。こーいう観光エッセイを読むと旅に出たくなる。「田中角栄秘録」は作家・大下英治先生による「田中角栄マンセー本」だった。キホン大下先生は主人公を貶めるような作風ではなく、徹底した取材で良い所をチョイスして書かれているので安心して読める。最近では一部の人に田中角栄再評価論があり、これに関連する本も出版されていていくつか読んだが「ロッキード事件」はアメリカ政府の謀略だったとしていた。(こーなったのにはちゃんと理由があり、アメリカの石油を使わない田中角栄総理を追い出すための作戦で、関わったアメリカ人はほとんど軽い罪で早く釈放されている)まぁ、それはさておきこの本は他の作家が書いた伝記をなぞる感じで書かれており、特に新しいエピソードもなく読了した。彼は「情」を最優先にして他人に接しており、「ばら撒き政治の元凶」と言われているが地元ではまだ偉人で人気があるそうな。(故・ハマコーも地元木更津では「ハマコー先生」と呼ばれていたそうです)秘録という割には知っているエピソードが多かったなぁ~残念。