3月25日
ボクシングファンなら、誰でも知っていると言っても過言ではない選手『ウィラポン・ナコンルアンプロモーション』。 今夜、彼と現バンタム級王者長谷川選手とのタイトルマッチが行われた。 昨年4月に長谷川選手に敗れたウィラポンは、その後5戦5勝4KOと最高の内容で長谷川選手を指名し、リマッチを実現させた。 思えば大好きだった辰吉丈一郎をリングに沈めたあの強さは、その当時、衝撃的だった。辰吉はその後再戦するも、圧倒的な強さの前に完敗。 日本で西岡というサウスポーの非常に軽快なアウトボクサーが登場。そしてウィラポンに3度も挑戦した。あと一歩でベルトというところまでいったが、ウィラポンのハートが強かったのか、ベルトを死守。 そして、彼は中軽量級最高のボクサーと言われた。 タイでは国民的英雄となった。 昨年春、彼が長谷川選手に敗れたときには非常にショックを受けました。 そして、今日の再戦。 序盤から長谷川選手のペース。多少なりともボクシングの目の肥えている俺はボクシングを見るときは採点表を付けるのですが、1~6Rまでは全て長谷川選手が取っていました。しかしながら、7、8Rはウィラポンが取り、徐々にペースを取り戻しているかのように見えた。 、、、、、、。 しかし、まさかのKO。 長谷川選手のパンチがカウンター気味にウィラポンの顎に入り、完全に脳が揺れた。 ウィラポンは倒れてもすぐに立ち上がろうとするが、足が言うことをきかない。目の焦点も定まっていない。 レフェリーが止めに入る。 レフェリーの手に軽くあたっただけで、ウィラポンは直ぐに後ろに倒れてしまった。 涙が出そうになった。 まさか、あの強いチャンピオンが、、、。 強いパンチ、巧みなコンビネーション、鉄壁のディフェンス。「死の顔」と呼ばれ、辛くても、苦しくても決して表情に出さないそのファイトスタイル。 彼も歳には勝てなかった。 37歳という年齢ながら、あそこまで身体を作り、戦い抜くとは、、、。スポーツ選手は引き際が難しいというが、ことボクシングにおいてはその引き際を間違えると生命に関わる。しかし、彼はボクシングを諦め切れなかった。 確かムエタイでは無敗。ボクシングでの通算成績は56戦52勝。 こんなファイターはもう2度と誕生しないかもしれない。 彼のボクシングを絶対に忘れない。 今までの素晴らしいファイトに感謝します。 思えば、生まれて初めて日本人のタイトルマッチで外国人を応援した。完全に俺は彼のファンになっていたのだろう。彼は最高のボクサーだからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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