カテゴリ:旅(日本)
今日は本当に久しぶりの完全休日で、昨日「今日何をしようか、、、」なんて考えながら眠りにつき、目を覚ますと世間はもう昼食を食べ終わるような時間になっていた。
このまま休養で一日を終わるのは、余りに悔しいので、自転車に飛び乗り、都心を横断するかのごとく、ある場所へ向かった。 国立西洋美術館。 昨日、『法哲学』という授業で右脳と左脳のバランスや作用についての話が出たこと(によって右脳の役割を認識し、「絵や彫刻を見ることによって右脳を刺激するのも大切なのでは」と思ったこと)と、たまには芸術に触れて感性を養い、他の感性や身体の各要素に刺激を与えようと考え、美術館に行くことにした(相変わらず理屈っぽい、、、まあ一応法学部生ですからね、、、w。要は、絵を見たくなったということです)。 自宅から美術館のある上野までの道のりに、「自宅→早稲田→文京→後楽園→湯島→上野」と文学の所縁の地を通っていくのは、乙で昔から気に入っているコース。 上野公園に着くと、他の人々は「プラド美術展」か、「ルーブル美術展」に行く様子で、「西洋美術館」の中は鑑賞するのに全く支障なく回れる適当な数の来客数だったと思う。 ちなみに、この日は入館料無料の日で(と言ってもそれほど高い入場料ではないが)、少し得をした気分になって、缶コーヒーを一杯飲んでから、入館した(笑)。 入館したのは3時であったが、閉館の5時まで1枚も余すことなくしっかり見て回った。 素晴らしい絵、心に訴えかけるような絵、宗教画、全く理解できない絵、美しすぎる女の絵、悲しい絵、優しい絵、憎悪に満ちた絵、日常の一風景を題材にした絵、、、、、、様々な絵を鑑賞した。 観ているうちに意識したことだが、絵を通して様々な自分の中の思い出が蘇った。絵を通すことによって、その光景や情景・場面等々、それに近いものを思い出した。農村の風景では、故郷高山や、タイの農村を思い出した。 この絵の鑑賞による不思議な作用に感動しながら、久しぶりの美術鑑賞を終えた。 そうそう、最近西洋美術館では、「いろいろなメガネ」という企画をやっているのだが、これは何かと言うと、他の人が絵を観た感想を、館長等の方々が選んで賞を与え、その感想を絵の横に張るというものである。 この感想を書いた大方の人は、小学校高学年くらいの子が大半だが、ときとして恐ろしいほどの感性を感じることがあって、鳥肌が立った。ある静物画のコメントで、「この絵を書いた人は、この絵を書く前に悲しいことがあったのだと思いました、、、、」という小学生の感想が書いてあり、それを読んでからもう一度絵を見てみると、確かにそのように感じる、、、。子供はあらゆる才能を持っていると感じ、大人になるにつれ失うものと、手に入れるものがあるという真理を再確認した。当たり前のことだけれど、何だか悲しい。 美術館を出る際に、どうしても心から離れなかった印象に残る5枚の絵の絵葉書を買って、美術館を後にした。 たまには、こんな一日もいいと思うし、「ルーブル」も行ってみたい。9月には「ダリ回顧展」も行なわれるということで、興味を持った方是非訪れてみて下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.08.01 18:17:28
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