難産物語 出産当日編
出産所要時間20時間8分およそ経産婦とは思えないお産でした。20日午前5時52分から、毎朝恒例の前駆陣痛スタート・・・と思っていましたが、なんとなくいつもと違う気持ちがあり旦那が夜勤をあけて帰宅するのを心待ちにしていました。痛みも間隔もいつもとかわらないのに何となく胸騒ぎ。7時40分、息子が登校し旦那が帰宅。早々に風呂と食事をせっつく。13分間隔からスタートした陣痛は、この時8分になっていた。8時10分病院に電話。移動の車内では5分間隔になっていた。8時半到着。モニター装着して計測した結果、確かに5~3分間隔の陣痛。ただし、張り方が弱い。やっぱり前駆か・・・・帰宅だなこんな感じで待っていると「今日、産んでいきましょう」助産師さんの一言に夫婦でびっくり・・・すでに5分・・・・旦那が走り出す。ビデオカメラのテープや使い捨てカメラを購入しつつ息子の帰宅後の手配をふくめバタバタ・・・・睡眠をとっていない夫婦だが気持ちは高揚している。私も実妹にメールこの時点では結構痛みに呑気であった。・・・3分間隔の痛みってこんなんだっけ?二人目だから?自然陣痛だから????そうして・・・・・16時間経過。痛みは増すものの張りが弱い。夫婦ともに気力と体力が奪われていく。それでもつきっきりで痛みのがしをしてくれる旦那に感謝の言葉が浮かばない。この人がいなかったら産めない。こんな気持ちでうめいていた。さらに2時間経過・・トータル18時間。促進剤の投与が始まった。痛みは急速に増し、トイレも許可されることなくモンモンモン子宮口を確認するために旦那は一旦退室。21日1時の時点で9cm。急遽、先生が呼び出される。えっ!と考える暇なく「出産準備に入ります」の一言で突如足にシートがまかれ、固定開脚。陣痛の痛みの中で導尿されるので痛いだけ。頭の中は「●●、●●」と旦那を呼ぶ旦那が急遽入室、エプロン装着、先生も入室。1時30分、子宮口全開。呼吸法の変更を促される。フー、ウンよ!ウンの時に入れれたらお尻に力入れても良いよの言葉にフーで力を逃しウンで入れる・・・・???変な感じ。妙に頭の中が冷静。足がつり、拘束が一時解除。その時しった・・・フー、ウンでいきんでよくて、いきみのがしのフーではない事。となると・・・・産める!!と、おもったら「まだまだかかるよぉ」と先生。それでもいい、いきんでいいんだもん。「いきまぁぁぁぁす」と、某アニメのように叫んでいきむ。「●●さん、凄いよ、上手だよ、凄い,凄い」おだてられれば私だって木に登る。「本当に凄いよ、上手だよ、頭見えてるよ!!!!」まだ、2回目の波・・・さぁ、次で最後にしようよの言葉に4回目の波を迎えた。4回目は4回いきめた。ふっと、股間が軽くなる。「でかっ!」最初に聞こえたのは先生のこの声。「泣かない?泣いてない?」と、私は半ベソで騒ぐ。助産師さんがあわてて「おめでとうございます。」21日午前2時丁度・・・・4088gの男児20時間8分かかって自然分娩にて身長54センチ。体重の割りに背の高い痩せている子。旦那のクローンのような息子誕生。微弱陣痛による難産はこの後とんでもない展開を遂げる。それはまた後日に・・・・・