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10年後の自分に向けての電脳通信

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2005年05月の記事

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広がらない電子申告

堀江社長は5月26日の社長日記で、弥生の会計ソフトに関して『量販店全体での新規獲得が鈍化してきているので、新たな販売チャネルを開拓していかねばならない。マーケットは広がっているはずなので、そちらの新規開拓を！』と書いていました。今、弥生が電子申告対応版を出すと、電子申告の普及に多少の動きが期待できるので、私は「むむっ、この新たな販売チャネルとは…ひょっとして電子申告？」と思ったわけですが、どうも違うみたいで、ちょっとガックリしました。電子申告の裾野が広がらないという現状が今後も続くとなると、日本は電子政府時代における“アジアの迷子”になる可能性は高いと思われます（実際のところ、香港や韓国との差は相当に開きましたし…）

May 31, 2005

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ネット配信への道

ＴＢＳ系列放映中のアニメ『エウレカセブン』が放送の翌日から１週間限定でパソコン向けにネット配信されます。これは視聴率低下を渋る放送局を「ネット配信を展開すれば、朝の本放送を見ない層に視聴者が広がり、関連商品の売上アップに貢献する」と説得し実現しました。これを「テレビとネットが共存できる可能性を示せた」と評価する声があります。しかし、ネット配信でタイムシフト視聴が定着すると、ゴールデンタイムのような時間枠の位置づけが薄れるというデメリットも出てきます。（2005年5月26日日経より）３月に、著作権者の６団体とコンテンツ利用者の９団体が、映像コンテンツのネット配信の際の著作権料（情報料収入の8.95％＋広告料収入の1.35％）について合意しました。この結果、関係者一人ひとりから合意を取り付ける必要がなくなり、複雑な権利関係のうち、金銭面の問題は９割方解決したと言われています。しかし、違法コピーなどセキュリティ面の不安は未だ解決されておらず、ネット配信が広まるかどうかは、この点において著作権者の同意を得られるかにかかっています。（2005年5月27日日経より）

May 30, 2005

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東京三菱のブログ終了

３月から始まった東京三菱銀行のブログ（BizSTATIONブログ）の更新が5月27日で終了しました。このブログについては、不十分な部分を手直しすれば、顧客との距離が一向に縮まらない都市銀行のイメージアップになるはず…と私は好意的に評価してました。…なのに、２ヶ月で終了というのは正直言って“アレレ？”という感じです。最終回の記事に対するコメントを見ても厳しいものばかりで、企業ブログの難しさを感じました。やっぱり、やるなら中途半端はダメですね。

May 29, 2005

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新聞の読み方（パート２）

昨日はＧＭＯ社長の熊谷正寿さんの新聞活用方法を紹介しました。で、今日は恥ずかしながら私の新聞活用法を書かせていただきます。朝６時に起きる日経３紙（日経、日経産業、日経ＭＪ）＋フジサンケイビジネスアイを広げる気になった記事のあるページだけを抜き取る（それ以外はゴミ箱へ）気になった記事を読む　読むだけで十分なものは、読んだらゴミ箱へ　特に重要だと思う記事はノートに（他人には読めない字で）要約する　資料としてそのまま使える記事はコピーして保管するノートに要約した分は、後で項目別にパソコンに入力する　この一部がブログのネタ帳となりますパソコン入力分で必要なものは紙に印刷しておき、時間が空いたり、その情報が必要な際などにじっくりと読むインターネットも便利ですが、新聞は大量の情報を瞬時に判別する読み方に一番適している媒体だと思います。

May 29, 2005

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新聞の読み方

ＧＭＯ・グローバルメディアオンライン社長の熊谷正寿さんの著作『２０代で始める夢設計図』を読むと、ＩＴベンチャー起業家らしからぬ落ち着いた雰囲気に驚きます。特に驚いたのが、新聞の読み方（考え方）が自分とかなり似ていることでした。熊谷さんの新聞活用方法を簡単に紹介します。朝６時に起きる日経４紙（日経、日経産業、日経ＭＪ、日経金融）を床に広げて読む気になった記事を赤ペンで囲み、じっくり読む特に重要だと思う記事は余白に日付を記入してページごと切り取る切り取った記事を時系列、項目別にファイルする時間が空いたり、情報が必要になったら、ファイルから引き出してじっくり読む熊谷さんはネット事業を生業とされていますが「ビジネスの“いま“を学習したり、知識や情報を得るにおいて、新聞に勝る媒体はない」と仰られています。私も全くその通りだと思います。

May 28, 2005

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高齢化社会における銀行

関与先で「行き付けの銀行の窓口対応が悪くなって困っている」いう話を聞いていて、ふと思いました。「振込み等の業務はネットに置き換えられ現在のような店舗形態は不要になる反面、高齢者でネットを使えない人はハンデを抱える…という時代における銀行はどうなるのだろう？」一つの私案を考えました。それは高齢者を主たる顧客とする銀行を作るということです。毎月定額の手数料を払う代わりに、煩雑な預金の出し入れや振込みの処理を銀行員がお手伝いするface to faceの接客を行うことを特徴とします。印鑑を忘れても一定額までは引き出せる(名づけて『顔パス引き出し』)サービス…といった顔馴染みだからこそできる思い切ったサービスを行うことで差別化を図るのです。上手くいけば、ビジネスモデルとしても成り立つでしょうし、何よりも地域における交流の場としても機能できるというメリットもあると思われます。突拍子もない話ですが、銀行が生き残るにはこれぐらいやらないとダメなような気もします。

May 27, 2005

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ガソリン税と消費税

ガソリン税には消費税がかけられています。これは『ガソリン税の納税義務者は消費者ではなく、製造業者であるため』と言われますが、釈然としません。反対に、軽油引取税は納税義務者が消費者であるので消費税はかかりませんが、実際に消費者が納税しているわけでもなく(ガソリンスタンドが払ってます)、利用者の一人として「ガソリン税と軽油税、いったい何が違うんだ！」という心境です。あと不思議なことは、１リットル当たり53.8円もするガソリン税に消費税がかかっている現状に対してマスコミは何も言わないことです。税率アップも問題ですが、こうした二重課税のほうがもっと問題だと思うんですがねぇ～

May 26, 2005

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ガソリン税

ガソリンには1リットル当たりガソリン税が53.8円（揮発油税48円60銭＋地方道路税5円20銭）もかかります。つまり124円のレギュラーガソリンのうち40％以上が税金です。しかもガソリン税のうち揮発油税部分は暫定税率（2008年3月末まで）として本則税率（24円30銭）の２倍の48円60銭となっています3兆5000億の道路特定財源（2兆9629億円が揮発油税）には、2007年度以降から4500億円の剰余金が発生しますが、現在この余った部分をどうするか？が、議論になっています。しかし、消費者の購入しているガソリンのうち53円80銭は税金で、しかも本来定められている税率のほぼ２倍であることを考えると、剰余金はガソリン税の引き下げという形で消費者に還元すべきだと思います。剰余金部分は一般財源に…などという声がありますが、ちょっとそれは違うように思います。

May 25, 2005

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決め手は定価格

上場小売業161社の連結ベースの営業利益の総額は9765億ですが、このうちコンビニが2816億と28.8％を占めています。その一方で、スーパーの不振は深刻で営業利益は2474億に留まり、反対に百貨店はリストラ効果もあり7％増の営業利益956億円を確保しました。また、コンビニの強さが際立つのは営業利益率です。スーパー2.0％、百貨店2.3％と比べて桁違いの20.1％を誇ります。(2005年5月11日日経ＭＪより)こうみると、低価格路線でなくとも消費者の支持を集めることは十二分に可能なことと、低価格競争に巻き込まれると成長は望み難いということが分かります。ローソンが100円ショップへの算入を発表しました。ちょっと意外な感がしますが、100円ショップ自体は粗利益率が30％前後、営業利益率16～19％の高収益事業です。つまり“低価格ではなく定価格な市場”なので、定価格戦略のコンビニ方式が通用する…と新浪社長は考えたのでしょう、きっと。

May 24, 2005

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月次確定申告制度

中国の個人所得税は下記のような特徴があります　月次の確定申告が必要　個人所得税は地方財源となる　所得控除は少額である　賞与や退職金への課税は高税率である日本企業が社員を中国の子会社への出向させる場合の注意点　給与の支給方式を賞与を含めた年俸制にする　退職者の取り扱いに十分に留意する　(2005年5月20日　日経産業新聞より)中国の所得税が月次確定申告制度であるということ、初めて知りました。日本にいると、日本の税制が常識みたいに思えますが、こうやって諸外国の税制を聞くと“そうでもないのだなぁ～”と痛感します。でも、毎月申告なんてイヤですね。私なんぞは毎月の交通費の清算もイヤイヤやっている人間なので、想像しただけでゾッとします（会計人らしくない発言で、どうもすみません…）

May 23, 2005

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メモの極意

『日経アソシエ』に載っていたメモの達人達が語る“メモの極意”を無作為にピックアップします。参考になるものがあったら、真似してみて下さい。ちなみに、私は「外国語を上手に活用してメモする」というのが気になりました。メモを取るスピードがデジタルツールより速い紙の手帳を使う。アイディアが浮かんだらその場にあるモノにメモする。それをそのままの形で持っていることで、メモの生の感覚がさらなる着想の膨らみをもたらしてくれる。ブログを非公開モードで書くことでメモ代わりにする。検索機能があるので書き込みが増えても必要なメモを簡単に探せる。残しておきたい情報をカメラ付き携帯で取りまくる。ファイルには日時と場所をつけるだけにする。人間は場所に付随した日付の記憶は大体残っているので、この程度でも後日検索が可能。パソコンで入力した情報はメモのファイルを整理しておかなくても大丈夫。『Ｇｏｏｇｌｅディスクトップ』等の検索ソフトを使えば簡単に見つけられるので…机一面に白紙を貼り、そこにメモする。不要になったら赤の斜線で消す。商談では、日本語、英語、スペイン語のスペルの短い単語を併用して素早くメモする人に見られたくないメモはロシア語のアルファベットを使って書く

May 22, 2005

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ベンゲル・ノート

サッカー解説者の中西哲生氏は、現役時代の1996年、当時のグランパス監督のベンゲル氏から学んだ指導法や思想・発想を克明に記録しました。その際、言葉のニュアンスを残すために英語でメモする(日本語で書くと後で振り返った時、細かいニュアンスが分からなくなってしまう)、戦略については、文字ではなく図を使ってメモする…などの工夫を凝らしました。この中西氏のメモは後日も日本語訳され『ベンゲル・ノート』として出版されました。中西氏は「真剣に学ぶためには、どんな分野であれ、緻密さが欠かせません。一語一句に魂を込めて書くことが必要なのはサッカー選手もそうだし、ビジネスパーソンも同じである」と語っていますが、なるほどその通りだと思います。

May 21, 2005

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自転車ツーキニスト

自宅から職場まで10キロ程度なら都内でも自転車で1時間弱で行けることもあり、『自転車ツーキニスト』(自転車で通勤する人)が30代半ばの男性や若い女性を中心に増えています。自転車通勤のメリットとしては、健康に良い、満員電車に揺られずに済む、交通費が浮き経済的、街を身近に感じられる…などが挙げられます。また、自転車通勤が注目されるに伴い、関連ビジネスも活気を帯びています。肩から掛けてスーツにフィットするデザインで運転中も安定しており振動からパソコンを守るビジネスバック（79,800円　高島屋東京店）や、軽くて構造のシッカリとした外国製の高級自転車（20万円）などが売れています。私の弟は、学生時代に片道15キロの道を自転車で通っていました。当時は何を考えているんだろう？と思ってましたが、今思うと健康志向を先取りしていたのですね。（ちなみに弟はクルマで通勤するようになったら見事に20キロ太りました）

May 20, 2005

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天候不順とヒトの体

掛かりつけの整体の先生によると、最近体調を崩している方が多いそうです。確かに私も胃の調子が良くないです。これも変に暑かったり寒かったりという天気のせいでしょうか？また、それが関係しているのかどうか分かりませんが、東京はここ２～３日人身事故が多いんです。あっちの路線で人身事故、こっちの路線の人身事故…という感じで不気味さも漂います。村上龍の『小説半島を出でよ』は2011年の日本が舞台の小説ですが「中央線は自殺者が多くて電車はしょっちゅう不通になっている」という箇所がありますが、とても小説のなかの話とは思えず、ゾッとしました。

May 19, 2005

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専用車両が広告を救う？

最近、女性専用車両が増えてきています。東京では、先頭車両か最後尾の車両が女性専用車両となるケースが多いので、最初と最後は避けた方が無難かもしれませんね。女性専用となる車両というのは広告媒体として魅力的だと思います。なぜか？と言うと、車内で広告を見るのは当然のように女性だけですから、ターゲットを思いっきり絞った広告戦略を取ることができるからです。こう考えると、広告業界は「男性専用車両とか、家族連れ専用車両とか、シニア専用車両とかあったらなぁ～」と考えているかもしれませんね。

May 18, 2005

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ブログの次はポッドキャスティング？

『ブログ』は文章や写真を簡単に公開できるメディアとして急成長しましたが、その音声版とも言えるのが『ポッドキャスティング』です。米国ではかなり広まってきていますが、日本でもｉ-ｐｏｄの携帯音楽プレーヤーが普及してきていることもあり、人気が爆発する可能性も十分にあります。また、ただ聞くだけではなく、ネットに繋げるパソコンとマイクがあれば声や音楽を気軽にネットで流せるネットラジオ局を開設することも可能です。事実、米国ではインディーズのバンドが曲を流したり、政治家が演説を流したりするという活用が始まっています。

May 17, 2005

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イチローはみんなのお手本？

通算13アンダーという圧倒的な強さで今期初優勝した宮里藍は、マリナーズのイチロー選手の語録集『夢をつかむイチロー262のメッセージ』の「実力の差を見せつける時は見せつけたほうがいい」という言葉を心に秘めてラウンドしたそうです。（これがあの16番のダメ押しイーグルを後押しした？）さらに、その前の週に４年ぶりに優勝した米山みどりもこの『イチロー262のメッセージ』の「持っている力以上のは出せないし、出す必要もない」という言葉に心を打たれ、自分を取り戻して最高の結果を勝ち取りました。。まさに「読めば勝てる？」という感じで、今後女子ゴルフ選手の間で『五輪書』的存在として注目を集めるかもしれませんね。さらに驚くなかれ、言葉のプロである齋藤孝教授も『イチロー262のメッセージ』の大ファンなのです。特に「ぼくの中のスランプの定義とは、感覚を掴んでいないということです」という箇所にいたく感心し、イチローの言葉の使い手としての才能にしびれています。

May 16, 2005

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営業の誇りが業界を変えた

リクルート発行の中古車情報誌『カーセンサー』は不正広告を一掃するプロジェクトを行いました。その手法は、実存しない車を格安車として広告に掲載するというオトリ広告を車体番号の掲載を義務づけること（陸運局に問い合わせれば不正がすぐに分かってしまう）で排除するというものでした。一時的に広告掲載が減った（1割程度）ものの効果を上げ、他の情報誌が追随することで業界の健全化の先駆けとなりました。このプロジェクトは「不正を知りながら見過ごすことは出来ない」という営業マンの訴えに対し、業界が正常化すれば事業の拡大機会は必ず来ると信じた経営陣が売上の減少を承知で実施したそうです。結果として営業マンの士気は大いに高まったそうです。（2005年5月13日　日本産業新聞より）

May 15, 2005

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顧問料を考える

『顧問料という報酬システムには問題があるのでは？』という話を聞きました。言わんとする意味は大変良く分かります。でも本郷孔洋先生が「顧問料は素晴らしい発明だ」と仰るように、顧問料は会計事務所業界を支える優れた料金システムです。“１個100円の回転寿司”が評価されるのと同様に、“２万円のおまかせコース”もお客さんから評価されます。これを会計事務所で言えば、業務の一つ一つを細かく料金表で定め、それを積み上げて報酬を決める事務所もあれば、月30万円の報酬で経理に関る全て仕事を引き受ける事務所もあるということです。 “会計事務所と関与先の信頼関係”を基としている限り“顧問料”は極めて合理的な報酬体系です。しかし、世の中が変わり、会計事務所と関与先との関係も変わった現在では、全ての会計事務所が“顧問料という形”で報酬を頂くのは難しくなってきます。とはいえ“顧問料という信用に基づいた報酬システム”は確実に残り、その必要性を今以上に求めるお客さんが存在するのは間違いないでしょう。問題は『顧問料自体ではなく、会計事務所の業務対価に対する考え方』ではないでしょうか？

May 14, 2005

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生命保険は本当に安いのか？

4月14日のフジサンケイビジネスアイに『保険業法で保険料の比較資料を手に入れることが禁じられているため、本当に安いかどうか確認する手段が消費者には与えられていない。安い安い…と繰り返されながらも実際に自分の目で比較できないのはオカシイではないか？』という記事がありました。確かにその通りだと私も思います。『一日当たり何円』という感覚でしか保険料の安さを実感できないのは望ましくはありません。価格競争をするならば、キチンと比較できる基準があってもいいはずです。消費者を守るべき保険業法が消費者の知る権利を奪っているのは皮肉ではないでしょうか。勿論“他社より価格が安いから良い保険”であるわけなどありません。保険の優劣は総合的に判断されるもので、価格はその判断材料の一つに過ぎないことは言うまでもありません。

May 13, 2005

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数字はウソをつかない

松井証券の松井社長は「経営者の評価は数字が全てなのである。偉そうなことを言ったって数字はウソをつかないのである。悪くなるとしても、突然バーンとなるわけではなく、決算書をきちんと見ていれば分かるものである」「だから、その数字がこうなったらオレが間違えた結果だ…と事前に明言しておくことが何よりも大切だ」と4月30日の朝日新聞のインタビューで答えています。このインタビューを読んで、あの松井社長が“決算書が会社の状態を示すバロメーター”と言い切っているのには正直驚きました。そしてまた“明確に言い切れる決算書”を作ることが我々の仕事でもあるわけです。

May 12, 2005

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エンディング・ノート

もしものときに備えて自分が望む対応（介護の方法、臓器提供の意思、遺言の有無）や葬儀の在り方（誰に死亡を知らせるか、葬儀の方法、埋葬の方法）を予め書き記す「エンディング・ノート」がシニア層でちょっとしたブームになっています。ノートに書き記すことで、本人の意思が家族に確実に伝わり、しかも自分史や家族へのメッセージなどを盛り込めば、本人の人柄を偲ぶ記録にもなります。ただし、遺産相続の指示などの法的拘束力のある遺言とは異なることに注意が必要です。なお、市販されているものとしては『新・遺言ノート』（ＫＫベストセラーズ）や『老いじたく覚書き』（晩餐社）などかあるそうです。（2005年5月8日日本経済新聞より）

May 11, 2005

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個人ブログのお作法５か条　

社会に向けた個人的な日記である「ブログ」という…この不思議なメディアの出現で新たなビジネスチャンスとトラブルが増えています。そこで個人ブログを書く上で注意するポイントを挙げてみます。１.いつ誰に見られるか分からないことを肝に銘じる　　ブログは検索されやすい２.なるべく自分の仕事のことは書かない　　特にお客さんや取引先のことは細心の注意が必要３.個人の情報を特定されやすい話題（行きつけの店、誕生日イベント）は要注意４.人から聞いた話は、相手の了解を得る　　何気なく書いた事が相手に迷惑をかけることもある５.批判的な書き込みが寄せられることを覚悟すべし（ＡＥＲＡ２４号より）

May 10, 2005

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ＩＴ企業に会計の試練

決算発表が続くこの時期、メディアリンクス粉飾決算事件を契機に表面化したＩＴ企業に対する会計不信に各社がどう対応するか？が注目を集めています。特に、この３月に日本公認会計士協会が「ＩＴ企業に対する会計処理ガイドライン」で売上の水増しなどを防ぐための留意点を示した為、監査法人の姿勢が厳しくなるのは確実で、ＩＴ企業は会計の透明性を高めて、売上至上主義から収益を重視する経営への転換が求められることになりそうです。※監査法人が目を光らせる３つのポイント仲介手数料取引を純額表示ではなく総額表示して売上をかさ上げしてないか →粗利益３％以下の取引は全てチェックする恣意的な売上計上をしてないか →何割完成しているかを把握するために、契約をキチンと取り交わすように促す複雑な契約形態でごまかしていないか →システム一式というような売上は公正な原価に基づいているかチェックする（2005年5月2日　日経産業新聞）

May 9, 2005

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中小企業会計に時価会計を部分導入か？

『日本商工会議所など４団体は、５月をメドに中小企業を対象にした新たなる会計指針を策定します。上場企業に比べると簡便ではあるが、部分的に時価主義会計を取り入れる（短期の売買目的の有価証券の時価評価）など中小企業会計の透明性を高め、金融機関の融資がし易くなる環境を整備することをその狙いとしているそうです』（2005年4月6日　日経より）う～ん、何か違うような気がします。税法で時価主義を認めないのに、時価評価を要求するとなると、当然のように税効果会計が必要になりますが、中小企業に税効果会計を適用するのは無理があります（理解し難い決算書がますます分かり難くなりますし…）それに、時価評価をすれば、決算書の信頼性と透明性が増す…という理屈は、あまりにも短絡的過ぎます。私としては、銀行融資のために時価主義導入という考え方は、時代に逆行していると思います。

May 8, 2005

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２つのニート

エッセイストの石橋眞知子さんは「あの人ってニートよ」と言われた時に、ＮＥＥＴをＮＥＡＴと勘違いして「素敵な人ですねぇ～」と答えてバツの悪さを感じたことがあるそうです。ＮＥＡＴは「きちんとした、身だしなみの良い、素晴らしい」という意味ですが、ＮＥＥＴは「雇用教育・職業訓練の経験のない人」を意味します。同じニートなら、ＮＥＡＴが増えてくれるといいのですが…

May 7, 2005

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ガンダムは貸借対照表に載らない

バンダイは、高まり続ける「ガンダム」などの人気キャラクターの無形資産の価値が貸借対照表に反映されない為、時価総額は2300億と相対的に少なく、お買い得企業に見られがちです。この「ねじれ現象」が加熱するキャラクター関連Ｍ＆Ａ合戦の底流にあるのです。※現在の日本の会計制度では貸借対照表に計上されるのは、土地や設備といった有形資産で、知的財産等の無形資産の価値はカウントされないバンダイは経常利益がほぼ同じのゲームソフト大手の「スクウェア・エニックス」と比べると、売上で3.7倍なのに対して時価総額は0.6倍となり、その保有するキャラクター商品を考えると割安感があると言えるわけです（2005年5月5日日経産業新聞より）

May 6, 2005

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うなずき屋

うなずき屋という商売があるそうです。「そうですか」「なるほど」…と、どんな話に対しても、ただうなずいて話を聞き、話し手の孤独を和らげるそうです（料金は２時間で１万円）「今日、声を出したのは初めて」とお年寄りが喜んでくれたそうですが、私としては“うなずく”ことが商売になってしまうという現状には寂しさを感じますね。

May 5, 2005

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東京三菱銀行のブログ

東京三菱銀行では企業のイメージアップのため、社員さんが本名を公開してブログを書いています（http://blog.btm.co.jp/）あえて誰もがコメントを書けるようにし、批判も含めた利用者の声が直接届く仕組みにしています。これは“顔が見えにくい”“情報開示が進んでいない”と何かと批判の多い銀行としては画期的な試みといえます。このブログを見ると、まだ試行錯誤の段階かもしれませんが“企業ブログ”という新しい風が感じられます。

May 4, 2005

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相続税率100％という極論

精神科医の和田秀樹さんは消費刺激策として「相続税率を100％にする」ことを主張されています。和田さんによると「税率が100％となれば、相続税の税収が増える。また国に取られてしまうなら使ったほうがマシ…と高齢者がドンドンと消費することで消費税の税収も増える」というのです（親の介護をしたり、事業を承継する場合は免除・軽減をするそうです）こんな税制になったら、日本の家族制度は完全に崩壊してしまうので実現の可能性はゼロです。でも、このような突拍子もない意見に対しても逆説的思考法の一つのキッカケと捉えて検証してみることも大事かと思います。また、この話（日経の5月2日の記事です）に動揺したお客さんがいたら、会計人の立場からの正しい情報や見解を伝えることも必要かと思います。

May 3, 2005

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ＧＷの渋滞

昨日、東名高速を走りました。早朝ということもあり、クルマの数は少なかったのですが、何となく流れが悪い感じがしました。東名高速は厚木までは３車線ですから、スピードの速いクルマと遅いクルマが譲り合って走れば、クルマの流れはスムーズに行くはずです。しかし、普段クルマを運転していない方にはこの辺りの塩梅が分かり難く、結果として流れが悪くなってしまいます。仕事でも、周囲が見えているか否かで、正しい結果に到達できるスピードが違ってきます。そういった意味でも、経験を積むこと、そして高い意識を持つことは重要ですね。

May 2, 2005

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駅ナカ時代の脅威

先日『ジュンク堂書店はインターネットで注文を受けた書籍をＪＲ東日本の駅構内にあるコンビニで引き渡すサービスを始めた』という新聞記事を見て「とうとう来るべきものが来たな！」と感じました。ただ、私の予想（２年ほど前）だと“駅内に設置された荷物引渡し所で受け取る”というもので…まさかコンビニだとは予想もしませんでした。駅ナカがドンドンと進歩することは、駅前の優位性が薄れることになります。もっと言うと、駅から離れていることは絶望を意味するかもしれません。いや、反対に駅に近いとか遠いとか言うことが意味をなさなくなるかもしれません。商売のベクトルはどう進むのか？を考えながら、事業展開をする必要性が増してきたと私は思っています。

May 1, 2005

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