ドラフト会議
波乱が起きた今年のドラフト。ドラフト制度は機会均等、戦力均等のために必要 という意見が一般的です。しかし、選手と家族にしてみれば、実力があればあるほど希望球団に行き難い日本のプロ野球はリスクの高い職場です。「 野球ができれば何処でも構わない 」という考え方が美徳とされ、「 チームの環境や親会社の姿勢等から働く場所を選ぶのが後ろめたい 」 という風潮は昔も今も変わりません。ところが、日本の球団に行くしか選択肢がなかった昔と違い、今はメジャーという選択肢があります。将来メジャーに行くなら、最初からアメリカに渡るほうがベターと考える親御さんが増えることは十分に考えられます。そうなったら、手遅れです。有望選手はアメリカに渡り、残った選手がドラフトで振り分けられる…ようになってしまいます。もう敵は巨人ではなく、メジャー30球団です。日本プロ野球の空洞化を防ぐためにも、新しい時代に合ったドラフト方式が必要ではないでしょうか。