NPOは意外に儲かる?
NPO法人の実態調査をした日本政策金融公庫によると、NPO法人の7割弱は黒字だそうです。一般の法人の黒字率が3割未満ということを考えると、これは驚異的な数字です。調査対象となった約3,500法人の収入内訳は、介護サービス料などの事業性収入が約9割を占め、寄付金や会費収入は約1割弱。年間の平均収入は約3,000万円で、1億円を超すNPO法人も約7%あるそうです。つまり、有給職員を雇っても、十分に資金が回るケースが増えているのです。ユースビジョンが2009年度に実施した全国調査によると、有給の正規職員の6割超が20~30代で、若者からの人気の高さが窺えます。ただ、1人あたり年間200~300万円が相場と言われています。また黒字化の背景としては、財政難の行政からの委託事業もNPOを支えているという側面もあります。2000年代後半ばから体育館など公共施設を小回りのきくNPOに委託して財政支出を減らす自治体が急増しています。サービス内容が向上し、かつNPOにとっても安定した収入が得られるようになったのです。( 参考資料:日本経済新聞 2012年8月11日 )