2016年の株価
主要企業経営者20人に聞いた2016年日経平均株価の高値予想は平均して2万2,300円で、昨年来高値2万868円を上回りました。その理由としては好調な企業収益で、「円安を背景に輸出企業を中心に業績改善が進む」との見方が多いのです。日経平均が高値をつける時期は、年後半とする声が多数派で、米金利の段階的な引き上げに伴って円安が一段と進み、輸出株主導で日経平均が上値を追う展開を見込んでいるようです。また、年前半にピークを迎えると読む経営者は、夏場に予定される参議院選挙を意識しているようです。安値予想は1万8,000円前後に集中しました。リスク要因として「中国などの新興国経済の減速」を挙げる経営者が多かったです。有望銘柄としては、トヨタ自動車が昨年に続き最も多くの支持を集めました。円安の恩恵に加え、自動車は消費拡大が続く米国市場に支えられることが背景にあるようです。