救急搬送における医療機関の受入状況等実態調査の結果についてです。web消防・救急出張所~こんばんわ。
今夜も「救急崩壊」のTVを是非、ご覧下さいね!下記の数字から…あなたは、何を思いますか?私の考えは、松山市の救急体制は参考にならないかもしれませんが、救急指定病院14箇所を毎日1~3病院を割り当てて、救急対応していますので、11箇所以上連絡を取る場所があるだけでも凄いと思いますし、救急車を使わなくてもいい軽症の患者が、少しでも減れば確実に助かる命はあると思いますが?松山市の救急案内URL→http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hokensoumu/1176254_928.html FDMA(総務省消防庁)の3月11日の報道資料より。URL→http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/200311/200311-3houdou.pdf救急搬送における医療機関の受入状況については、昨年、産科・周産期傷病者について調査を行ったところですが、産科・周産期傷病者以外の救急搬送においても医療機関の受入照会回数が多数に及ぶ事案が各地に見られるなど、救急体制について各地域において様々な課題があると指摘されております。このため、総務省消防庁は、産科・周産期傷病者以外にも調査範囲を拡大し、救急搬送における医療機関の受入状況等について、下記の要領により実態調査を行いました。この度、その結果がまとまりましたので公表します。…字数制限のため、下記調査対象の(2) 産科・周産期傷病者搬送事案及び(3) 小児傷病者搬送事案については、HPよりご確認下さいね。(調査要領)1 調査対象期間…平成19年中に行われた救急搬送2 調査対象事案(1) 重症以上傷病者搬送事案(2) 産科・周産期傷病者搬送事案(3) 小児傷病者搬送事案(4) 救命救急センター等搬送事案3 調査項目(1) 搬送人員(2) 医療機関に受入の照会を行った回数ごとの件数(3) 現場滞在時間区分ごとの件数(4) 受入に至らなかった理由ごとの件数(5) 照会回数11 回以上の事案における受入に至らなかった理由等(6) 救命救急センター等における救急搬送の受入状況○ 本調査は、救急搬送における医療機関の受入状況等を緊急に把握するため、各消防本部における現時点での搬送データを基に集計した速報値であり、今後、数値の変更があり得るものです。【ポイント】平成19年における救急搬送の概況…全国の消防本部における救急自動車による総搬送人員は4,918,479 人でした。このうち、本調査の対象となる搬送人員は次のとおりです。1 重症以上傷病者搬送人員 530,671 人2 産科・周産期傷病者搬送人員 46,978 人3 小児傷病者搬送人員 386,221 人4 救命救急センター等搬送人員 157,880 人1、2、3 の重複を除いた調査対象の搬送人員は953,119 人となります。(4 の救命救急センター等搬送人員と1、2、3 の搬送人員の重複部分は区分できないため、合算していません。)調査対象事案の状況1 重症以上傷病者搬送事案重症以上傷病者搬送人員530,671 人から転院搬送人員119,046 人を除いた、411,625 人について調査した結果、以下のとおりでした。(1) 医療機関に受入の照会を行った回数ごとの件数○ 受入医療機関が決定するまでに行った照会回数が4 回以上のものは14,387 件、6 回以上のものは5,398 件、11 回以上のものも1,074 件ありました。最大照会回数は、50 回でした。○ 地域別の状況を見ると、首都圏、近畿圏等の大都市周辺部において照会回数が多くなっており、4 回以上の事案の占める割合が全国平均(3.9%)を上回る団体(10 都府県※)における4 回以上の事案数が、全国の事案数の85%を占めるなど、選定困難事案が一定の地域に集中して見られる傾向があります。※宮城県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、奈良県(2) 現場滞在時間区分ごとの件数現場滞在時間が30 分以上のものは15,656 件、60 分以上のものは1,721 件、90 分以上のものは405 件、120 分以上のものは153 件、150 分以上のものも65 件ありました。(3) 受入に至らなかった理由ごとの件数受入に至らなかった主な理由は、「処置困難※」(22.9%)、「ベッド満床」(22.2%)、「手術中・患者対応中」(21.0%)、「専門外」(10.4%)となっています。※「処置困難」とは、医療機関が、傷病者の症状に対処する設備・資器材がない、手術スタッフが不足している、傷病者の症状から手に負えないことを理由に受入できないと回答したものをいいます。(4) 照会回数11 回以上の事案○ 受入に至らなかった主な理由は、「処置困難」(31.5%)、「ベッド満床」(23.8%)、「手術中・患者対応中」(17.7%)、「専門外」(9.1%)となっています。○ 覚知時間別の分布は、18 時から翌6 時の時間帯に多くみられます。4 救命救急センター等搬送事案救命救急センター等※搬送人員157,880 人から転院搬送人員23,838 人を除いた、134,042 人について調査した結果、以下のとおりでした。※救命救急センター等とは、救命救急センター、地域で救命救急センターに準じて取り扱われる施設(大学病院救急部など)をいいます。(1) 医療機関に受入の照会を行った回数ごとの件数受入医療機関が決定するまでに行った照会回数が4 回以上のものは6,990件、6 回以上のものは2,910 件、11 回以上のものも802 件ありました。最大照会回数は、63 回でした。(2) 現場滞在時間区分ごとの件数現場滞在時間が30 分以上のものは7,798 件、60 分以上のものは964 件、90 分以上のものは223 件、120 分以上のものは73 件、150 分以上のものも31 件ありました。(3) 受入に至らなかった理由別ごとの件数受入に至らなかった主な理由は、「処置困難」(24.7%)、「手術中・患者対応中」(21.2%)、「ベッド満床」(21.0%)、「専門外」(9.3%)となっています。(4) 照会回数11 回以上の事案○ 受入に至らなかった主な理由は、「処置困難」(36.8%)、「ベッド満床」(17.7%)、「手術中・患者対応中」(15.5%)、「専門外」(10.3%)となっています。○ 傷病程度は、「重症以上」(31.7%)、「中等症」(57.9%)、「軽症・その他」(10.4%)となっています。○ 覚知時間別の分布は、20 時から翌6 時の時間帯に多くみられます。(5) 救急患者受入率救命救急センター等搬送事案を他の事案と明確に区分している280 本部における、救命救急センター等の救急患者受入率(照会数に対する受入数の割合)を分析したところ、首都圏、近畿圏等の大都市周辺部において、受入率が低い傾向が見られました。