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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(岡山・広島編)
カープの応援歌で有名な「宮島さん」の厳島神社ですが、天の橋立・松島と並んで「日本三景」の一つに数えられ、1996年にはユネスコの世界文化遺産に登録されたことでも有名です。
それにしても、来るたびに外国人観光客が増え、参道がきれいになっている気がするのですが、やはり世界文化遺産の効果でしょうか。 宮島フェリー桟橋から厳島神社へ向う参道には、鹿があちらこちらを当然のように歩き回っています。 厳島神社といえば海に浮かぶ大鳥居が幻想的ですが、干潮の時は海に下りて鳥居の下まで行くことができます。 高さは奈良の大仏と同じ16m、重さは約60tで自重だけで建っています。 樹齢500~600年のクスノキで出来ており、現在の鳥居は8代目ですが、これだけの巨木を探すのに20年かかったそうです。 満潮の時は大鳥居まで行くことができませんが、干潮の時は海側から厳島神社の本殿を眺めることができます。 厳島神社本殿。 ちょうど鹿が遊びに来ていたので、一緒に撮らせてもらいました。 痛し痒しではありますが、やはり海に浮かぶ姿の方が美しいかも知れません。 厳島神社は593年に創建されたと言われており、実に1400年の歴史を持つ神社です。 平安時代の1168年には平清盛の援助を得て、現在のような廻廊で結ばれた海上社殿が造営され、全てが完成するまでに数年が費やされたといわれます。 寝殿造りの回廊 鎌倉時代から戦国時代にかけては、一時荒廃した時期がありましたが、「厳島の戦い」に勝利した毛利元就によって、再建・修復されました。 現在の本殿(国宝)も、1571年に毛利元就によって再建されたものです。 本殿からは海に向かって平舞台が突き出しており、その上に高舞台が置かれています。 高舞台(国宝) 平清盛が四天王寺(大阪)から移したとされる舞楽がここで行われます。 現在の高舞台は1546年に造られたものだそうです。 さらに厳島神社には、唯一海に浮かぶ能舞台があります。 1568年の観世太夫の来演が始まりとされ、1605年に当時広島城主であった福島正則によって寄進され、現在の能舞台は同じく広島城主となった浅野氏によって建立されたものです。 戦国時代の福島正則の話が最近のように思えるほど、その歴史には重みがあるのですが、厳島神社周辺にもその歴史の跡が残っていました。 平重盛手植えの松 後白河法皇御幸の松 カープファンのみならず、平清盛の時代から「宮島さん」として多くの人に崇拝されてきた厳島神社ですが、どうも最近の広島カープだけには御利益がないようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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