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カテゴリ:山登りと山歩き
明神ヶ岳山頂で箱根のカルデラを眺めながらのお弁当、その間も富士山は雲の上から顔を出していて、何だかこちらを覗き込んでいるような感じでした。
それにしても、この大カルデラを造ってしまう地球のダイナミズムにつくづく感じ入ります。 明神ヶ岳山頂の標高は1,169m、高度が100m上がる毎に気温は0.6℃下がるので、地上との気温差は約7℃ということになります。 ザックの中からヤッケを取り出して、再びガスコンロに火をつけて、コーヒー(インスタント)を両手で抱えるように飲んでいました。 自ら熱を出そうと体が震えている間はまだいいのですが、怖いのはその震えが止まるとき、すなわち発する体温よりも奪われる体温の方が大きくなるときです。 景色は名残惜しいのですが、冬の山では長居は無用なので、「そろそろ行くか」と、次の目的地である明星ヶ岳を目指して、再び外輪山を南へと向かって行きました。 明神ヶ岳からは緩やかな下りとなり、正面に相模湾の太平洋を見る格好になります。 小田原市街地の方向。 空と海の境がはっきりしませんが、水平線上に伊豆大島も見えていました。 木々に遮られていた左側(外輪山外側)にも、丹沢山系が見えてくるようになりました。 大山とヤビツ峠・三ノ塔 いつもより水を2ℓ余分に持ってきたこともあり、登りでは重かったザックも明神ヶ岳で一気に軽くなりました。 なかなか快適な山歩きでしたが、やがて林の中に入って眺望もなくなってきました。 明神ヶ岳と明星ヶ岳の鞍部 宮城野に下りるのはここが一番近く、画像手前の案内標識には「宮城野40分」とありますが、予定通り明星ヶ岳経由で宮城野を目指すことにしました。 それにしても箱根特有の時間表記、ここから「金時山175分」はしびれます。 この辺りからは樹林帯の中を歩くようになり、木々が切れたところで振り返ると、明神ヶ岳が見えていました。 ところどころ樹林帯が切れ、ほんの少しは眺望が利くこともありました。 あれが明星ヶ岳か? そして明星ヶ岳(大文字山)山頂に到着 眺望があるわけでもなく、普通に林の中に山頂がありました。 明星ヶ岳にある祠 明星ヶ岳は大文字山の別名を持ち、山腹には「大」の文字が見えるのですが、もちろんここから見ることはできません。 せっかくの山頂なのに眺望もなくて、「このまま宮城野に下るのもどうか」と思い始めた時でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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