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カテゴリ:山登りと山歩き
当初の予定では、矢倉沢峠から金時山を越えて、乙女峠まで縦走する予定でした。
箱根湯本に向かうロマンスカーの車窓から見ると雲底が低いようで、丹沢表尾根や外輪山の金時山山頂など、およそ標高1,200mより上はガスがかかっていました。 予報では天候は回復する見込みではあるものの、箱根湯本で急遽予定を変更し、箱根峠から外輪山を縦走することにしました。 当初のスタート地点矢倉沢峠は、外輪山の北12時の方角にあるのに対し、箱根峠はその正反対、南6時の方角にあります。 大幅な予定変更ではありますが、さほど大変なことでもなく、箱根湯本のバス乗り場で、3番乗り場から2番乗り場へ、5mほど移動しただけでした。 終点の箱根町でバスを降り、そのまま国道1号線を歩いて箱根峠へと向かって行きました。 芦ノ湖 海賊船に乗る人もここで降りるようです。 もうすぐ箱根駅伝、駅伝ミュージアムの横には、往路のゴールゲートも造られていました。 箱根峠までの国道1号線は、大きくループを描くように斜面を登っており、標高差の割には距離があるのですが、実は斜面を直で登るショートカットがありました。 向坂・赤石坂・釜石坂・風越坂・挟石坂と続く旧東海道です。 往時の石畳や杉並木が残っており、東海道有数の難所の跡が偲ばれます。 クルマではとても登れそうになく、現在でも徒歩か馬か駕籠で行くよりなさそうです。 石畳を登っていくと、ようやく伊豆と相模の国境、箱根峠に到着。 道の駅「箱根峠」 道の駅から見た芦ノ湖 まだ雲底は低く、駒ヶ岳山頂付近にはガスがかかっています。 道の駅から国道1号線を挟んだ反対側に登山道の始点があり、ここからさらにショートカットして外輪山の尾根へと続いていました。 当面の目標は湖尻峠、登りの8.1kmは3時間といったところでしょうか。 (箱根では珍しく、時間表記ではなく距離表記です) 箱根峠からはひたすら植林地の中を抜ける感じで、アップダウンのある道となっていました。 それでも外輪山南側は北側に比べて標高が低いこともあり、30分と経たないうちに植林帯が切れ、外輪山の尾根にとりつきました。 外輪山南側方向 ここでは芦ノ湖CCのゴルフ場がランドマークでした。 海ノ平(941m)付近 ちょうど外輪山が静岡県(三島市・裾野市)と神奈川県(箱根町)との県境で、右にすれると神奈川県、左にずれると静岡県といった具合です。 左側(静岡県側)を芦ノ湖スカイラインが並走しています。 右側には芦ノ湖が見えていました。 前日に低気圧が通過したこともあり、雪中登山も想定してアイゼンやスパッツを持ってきていたのですが、全くその必要はありませんでした。 山伏峠の方向 それでもトレッキングポール(平たく言えば杖)は役に立ち、特に下りでの威力が抜群でした。 箱根峠から約1時間、山伏峠に到着です。 山伏峠では芦ノ湖スカイラインのドライブインがすぐ横にあり、駐車場の先にある「↑絶景」と書かれた看板があったので、駐車場に入って行ってみることにしました。 天気が良ければ相模湾が一望できることでしょう。 それにしても「絶景」というほどでもなく、本当の絶景は外輪山の北側、クルマでは行けない場所にあります。 山伏峠を後にして、次なる目標は三国山、木々の間に三国山が見えてきました。 山頂にはガスがかかっています。 右側には芦ノ湖があり、スタート地点が遠くに見えるようになってきました。 箱根峠をスタートして2時間、三国山(1102m)に到着しました。 三角点があるだけで、特に眺望があるわけでもありませんでした。 外輪山南西側は人気がないのか、ここまですれ違ったハイカーは5組程度でした。 眺望では金時山や明神ヶ岳には及ばないものの、なかなか歩きやすくて山歩きを始めるにはいいコースかと思います。 今回のコースでは三国山が最高点となるため、三国山を後にすると、湖尻峠へと下りが続いていきました。 芦ノ湖も近くなってきました。 ここへ来て天候もやや回復してきて、スタートから3時間で湖尻峠に到着です。 ここから先、丸岳から乙女峠へと続く道は、約2年前に反対側から下りてきたことがあります。 前回と同じく湖尻峠から芦ノ湖湖尻水門へと下りて行きました。 前回の湖尻峠からの道は全く印象になく、石畳が続く下山道も覚えていませんでした。 道を間違えたかと思ったほどです。 芦ノ湖最北端、湖尻 それでも所々覚えていました。 関連の記事 箱根外輪山(乙女峠~湖尻峠)→こちら(2010年9月) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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