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カテゴリ:山登りと山歩き
阿蘇や箱根に比べればはるかに規模は小さいものの、中央火口丘の榛名富士とカルデラ湖の榛名湖を有するのが、榛名山のカルデラです。
その榛名カルデラの外輪山を縦走してみようと、高崎駅からバスに乗って榛名湖に向かいました。 高崎での天候はまずまずだったのですが、榛名山に近づいてみると、外輪山は遠目に見てもガスっているのがわかるほどでした。 今回はカルデラの南西側、榛名湖に近い天神峠から外輪山に取り付くことにしていたのですが、やはり濃霧で視界は良くありませんでした。 天神峠 天神峠から先、七曲峠まではエスケープルートがないこともあって、「とりあえず行けるところまで行ってみる」という選択肢はなく、ここで行くか戻るかを決める必要があります。 この日の予報で「天候はこれ以上悪化しないだろう」とか、「陽が高くなれば霧も少しは晴れるだろう」と、全く楽観的な根拠ではありましたが、ここは「ゴー」としました。 旧天神峠より移築された石灯籠(1815年製) 榛名神社からの外輪山は「関東ふれあいの道」にもなっており、関東圏ではおなじみの指導標が建っています。 「関東ふれあいの道」の「榛名山へのみち」です。 「榛名湖の眺望を楽しみながら外輪山の稜線をたどり」の案内文が虚しく思われます。 歩き始めの15分~30分はいつもペースが安定しないのですが、榛名外輪山では最初から急勾配になっていて、視界もない中ではかなり辛いものがあります。 急勾配を登りきったところで、まずは氷室山のピークにたどり着きました。 氷室山(標高1235m) 霧がなくても、この樹林帯に囲まれていては、おそらく眺望はないかも知れません。 氷室山からは再び急斜面を下ったかと思うと、急な登りになったりしました。 クマザサに覆われた稜線の風景は、箱根の外輪山によく似ています。 火山の噴火で造られたカルデラという意味では、箱根も榛名も植生は同じなのかも知れませんが、榛名では箱根と違ってカルデラの南側の標高が高くなっています。 再びピークを登った後、今回のコースの最高点である天目山のピークにとりつきました。 天目山山頂(標高1303m) ガスっていなければ、天目山の眼下には榛名湖が見えたのかも知れません。 視界のない静かな天目山を後にすると、これまでの登りが惜しまれるほどの急な下りが続いて行きました。 カシワの樹林帯の中を延々と下っていくと車道にぶつかり、七曲峠にやってきました。 七曲峠 高度も下がると霧も晴れてきました。 七曲峠の先の松之沢峠では、外輪山から榛名湖へ下りる分岐点があります。 ここは外輪山の尾根を直進せずに、一旦外輪山を下りることにしました。 尾根上を直進すれば磨墨峠に向かうのですが、左側の樹林帯の中ある榛名湖方面への分岐道を下りて行きました。 分岐を下りてゆうすげ園の方に向かっていくと、ようやく榛名富士の山容が見えてきました。 榛名富士 つい「秋名富士」と言ってしまいそうになるのは、頭文字Dの見過ぎでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/03/19 09:16:54 AM
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