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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(宮崎・鹿児島編)
いつか必ず訪れなければならないと思っていた場所がありました。
旧陸軍の知覧特攻基地跡にある知覧特攻平和会館です。 建物の中に入ると、これだけ多くの人がいながらも、静粛で厳かな雰囲気だったのが印象的です。 特攻隊員の展示品を前に、直立で眺める人たちの姿がありました。 ハンカチで目頭を抑えながらも、遺書や遺品の一つ一つに見入っているご婦人の姿もありました。 (もしかしたら同じ年頃のお子様をお持ちでしょうか) 館内は撮影禁止なので展示物の撮影はしていませんが、私ごときの言葉では言い表せられない歴史がここにあります。 もし機会があれば、ぜひ一度訪れて頂きたいと思います。 特攻隊員の宿舎 「命の次に大切なもの」とは言いますが、その命を捧げた人たちの足跡がここに刻まれています。 「特攻の母」と呼ばれた富屋食堂の鳥濱トメさん 人によってそれぞれの思いがあるかも知れません。 私もこれまで数多くの史跡を巡って来ましたが、つい「もしも」や「たられば」を考えたりました。 しかしながら目の前にあるのは紛れもない史実であり、ここにも後戻りの出来ない歴史があります。 それでも、この史実を美化していいのかは疑問に思います。 美化することで、再び同じ歴史が繰り返されるのではと、複雑な思いです。 今の私にできることは、ただ合掌するだけです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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