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テーマ:城跡めぐり(1258)
カテゴリ:城跡と史跡(沖縄編)
首里城に限らず、琉球の城(ぐすく)の見どころは石積みにあると思います。
城壁がなだらかな曲線を描き、隅石の角が上に伸びる「角がしら」もグスクの特徴の一つです。 観会門から久慶門に続く城壁 淑順門の城壁 「角がしら」が見られます。 首里城について言えば、遅くとも15世紀半ば(1400年代の半ば)には、現在の城壁が造られたとされています。 観会門と瑞泉門の間にある城壁 四角く整形した石を積む「布積み」と呼ばれる技法ですが、日本城郭でいうと石積みの間に隙間のない「切込み接ぎ」と呼ばれる技法で、江戸時代に入った17世紀(1600年代)以降に見られる積み方です。 右掖門の城壁 石を六角形の加工した「相方積み」と呼ばれる技法で、本土では「亀甲積み」と呼ばれる技法です。 首里城に石垣が積まれた時代、本土では石垣すら登場しておらず、また布積みや相方積みと同じ「切込み接ぎ」の技法となると、さらに150年後の話になります。 久慶門の城壁 上が相方積みで、下の方に布積みが見られます。 漏刻門の城壁 左側が相方積みで、右側が布積みになっています。 琉球石灰岩は加工しやすいのもありますが、本土より150年も技術が早いのは、やはり大陸の影響でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017/12/18 05:23:05 PM
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