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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(山梨・長野編)
浅間神社の総社である富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)から見ると、富士山をはさんだ反対側に鎮座しているのが、北口本宮富士浅間神社です。
鳥居 随神門(1736年建立、国指定重要文化財) 北口本宮富士浅間神社に限ったことではありませんが、古来より鎮座している神社域に入ると、なぜか空気までもが変わったように思うことがあります。 言葉にすると清澄とか厳粛とかになるのでしょうが、ここでも思わず深呼吸をしたくなりました。 昔の人は「気の流れ」のようなものを感じることができ、だからここに神社が鎮座しているのではないかと思ったほどです。 (ふとそんなことを考えてしまうのも、やはり「気もせい」でしょうか) 玉砂利を踏みながら境内に入って見ると、重文指定の建物がずらりと並んでいて、壮観でした。 富士講を率いる村上光清によって、江戸時代に再建されたもので、いずれも現存してる建造物ばかりです。 神楽殿(1737年建立、国指定重要文化財) 手水舎(1745年建立、国指定重要文化財) 手水舎が重文指定されるのも珍しいことですが、社務所も現存しており、国の重要文化財に指定されています。 拝殿(1739年建立、国指定重要文化財) もちろん祭神はコノハナサクヤヒメです。 拝殿と本殿の裏手には江戸時代に建立された恵毘壽社があり、透塀の彫刻はあの伝説の彫刻師、左甚五郎の作だそうです。 (何度も探し回ってみたものの、残念ながら発見することができませんでした) 拝殿の左右には西宮本宮と東宮本宮が遷座しており、こちらは本殿よりも古い年代の建立です。 西宮本殿(1594年建立、国指定重要文化財) そして思わずうなってしまったのが、東宮本殿でした。 東宮本殿(1561年建立、国指定重要文化財) 造営したのは武田信玄で、川中島合戦の戦勝祈願のために建立したものです。 東宮本殿の先には祖霊社が祀られており、ここが富士の吉田口登山道入口です。 周囲には富士講の人たちが建てたと思われる碑が、ずらりと並んでいました。 古くから信仰の対象として、人々の畏敬と崇拝を集めてきた富士山ですが、その「文化遺産」としての富士山を見たような気がしました。 もちろん北口本宮富士浅間神社も構成資産の1つです。 パワースポットとはこういう場所を言うのでしょうか、境内には山梨県下最大の高さ33mのヒノキが残っています。 このヒノキも富士のパワーで生き延びてきたのでしょうか。 ユネスコ世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/06/21 09:12:46 AM
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