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カテゴリ:危険物取扱者
乙種4類以外では、乙種1類が危険物の種類がとても多く、一番難しいのではないかと
思います。 でも、乙種1類に合格できれば、全類制覇できたようなものです。 それでは、一緒に勉強していきましょう。 『乙種1類の重要ポイント』 【性質】 ・ほとんどが無色の結晶または、白色の粉末 ・すべて不燃性物質である。 ・加熱すると酸素を発生し、酸素供給源となる。 ・可燃物との混合は、爆発の危険がある。 【火災予防】 ・加熱しない。 ・摩擦・衝撃は与えない。 ・アルカリ金属の過酸化物は、水と接触させない。 【消火方法】 ・大量の水で消火する。 ・アルカリ金属の過酸化物は、乾燥砂、粉末消火器で消火する。(水は厳禁) 乙種1類で重要なのは、酸素供給源であること、それ自体は不燃性であること、消化は、水がベストという3点です。(アルカリ金属の過酸化物は、砂がベスト。禁水。) それらを踏まえて、それぞれの危険物の性質を覚えていきます。 【塩素酸塩類】 加熱・衝撃・摩擦・強酸の添加で爆発する。 ・塩素酸カリウム 無色結晶 湯に溶ける 有毒 ・塩素酸ナトリウム 無色結晶 水、アルコールに溶ける 潮解性 ・塩素酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 100℃で爆発 【過塩素酸塩類】 加熱・衝撃・摩擦・強酸の添加で爆発する。 ・過塩素酸カリウム 無色結晶 水に溶けにくい ・過塩素酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 ・過塩素酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 400℃で発火 【アルカリ金属の過酸化物】 水と反応し、酸素を発生する。 ・過酸化カリウム 無色粉末 潮解性 ・過酸化ナトリウム 淡黄色結晶 ・過酸化カルシウム 無色結晶 酸に溶けて過酸化水素発生 ・過酸化マグネシウム 無色粉末 酸に溶けて過酸化水素発生 ・過酸化バリウム 灰白色粉末 酸に溶けて過酸化水素発生 有毒 【亜塩素酸塩類】 ・亜塩素酸ナトリウム 無色粉末 水に溶ける 有機物との混合で発火 【臭素酸塩類】 ・臭素酸ナトリウム 無色結晶 水、アルコールに溶ける 衝撃で爆発 【硝酸塩類】 ・硝酸カリウム 無色結晶 水に溶ける ・硝酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 ・硝酸アンモニウム 無色結晶 水に溶ける 潮解性 【ヨウ素酸塩類】 ・ヨウ素酸カリウム 白色結晶 水に溶ける ・ヨウ素酸ナトリウム 無色結晶 水に溶ける 【過マンガン酸塩類】 ・過マンガン酸カリウム 赤紫色結晶 水に溶ける ・過マンガン酸ナトリウム 赤紫色結晶 水に溶ける 潮解性 【クロム酸塩類】 ・重クロム酸カリウム 橙赤色結晶 水に溶ける ・重クロム酸アンモニウム 橙赤色結晶 水、アルコールに溶ける 覚えなければならないのは、危険物の色、水に溶けるかどうか、潮解性があるかどうかです。 それにプラスして、比重(1より大きいかどうか)、分解温度(酸素を発生する温度)を 覚えるといいと思います。 次回は、乙種6類のポイントを紹介したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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